Argonavis × GYROAXIA、その対バンの行方は!!

9月8日(金)、LINE CUBE SHIBUYAを舞台にArgonavisとGYROAXIAによる対バンライブ「Argonavis × GYROAXIA LIVE 2023 スタートライン × KICK-START」が行われた。Argonavis(七星 蓮:伊藤昌弘、五稜結人:日向大輔、的場航海:前田誠二、桔梗凛生:森嶋秀太、白石万浬:橋本祥平)とGYROAXIA(旭 那由多:小笠原 仁、里塚賢汰:橋本真一、美園礼音:真野拓実、曙 涼:秋谷啓斗、界川深幸:宮内告典)が、どんな熱いライブを繰り広げたのか、当日の模様をここにお届けしたい。

Argonavis

ライブは、Argonavisが先陣を切ってスタート。壮麗なSEへ導かれるように5人が舞台へ。徐ろに楽器を手にしたメンバーたち。ライブは、優しい音色に乗せスタート。冒頭を飾ったのが『スタートライン』だ。メンバーたちの「Wow…」の声にあわせ、場内中の人たちも腕や手にしたペンライトを高く振りあげ、彼らと心の波長を合わせてゆく。5人と満員の会場の人たちが共鳴した中で響く歌声に包まれていると、気持ちがじんわり熱くなる。ここで繋がっている。その実感を冒頭から強く強く感じていた。歌詞の一節ではないが、一人じゃ奏でられない音や興奮、感動や笑顔が、早くもこの場を温かく支配してゆく。

止まることなく演奏は『Steady Goes』へ。爽やかながらも勢いを増す演奏に触れ、心のエンジンを熱く奮わせ、彼らと一緒に心の中で勢いよく駆けだした。心地よく走る楽曲に乗せ、振り上げる腕を推進する力に変え、このまま突き進みたい。メンバー同士、笑顔で舞台の上で絡み合う姿も心を奮い立てる嬉しい力になる。

Drums 白石万浬(CAST:橋本祥平)
使用ドラムセットはPearl Masters Maple Reserveのキット。Argonavisのイメージにぴったりなウルトラブルーフェイドフィニッシュも美しい。スティックはPearl110NHをベースに“BANRI SHIROISHI”と“Argonavis”のロゴがプリントされたオリジナルデザインのもので、グリップテープPearl Tight Gripを巻いて使用している。

白石万浬(CAST:橋本祥平)のドラムビートへ、結人の弾くファンキーなロックンロールギターが絡み合う。七星 蓮(CAST:伊藤昌弘)とキーボードの桔梗凛生(CAST:森嶋秀太)との歌声の掛け合いも胸を熱く騒がせる。跳ねた演奏の上で、大きく駆け上がるように歌う蓮の声が、気持ちを躍動させる。「栄光を掴むまで」もっともっと、5人と一緒に上がっていきたい。『Reversal』で見せた、5人の息のあったロックンロールの魔法が、嬉しく胸を騒がせた。

MCでは、対バン相手のGYROAXIAと熱いバトルの一夜を送ることを、満員の観客たちを前に誓っていた。

「僕らはきっと旅の途中で~」と蓮の歌う声を合図に、『命のクリック』が始まった。メッセージ性の強い楽曲を、彼らは燃えたぎる魂を注ぎ込むように歌い奏でていた。歌詞に綴られた言葉の一言一言が、エモーショナルな蓮の歌声が、心に熱情した炎を作り出す。体感的ながらも胸の奥底から思いを沸き立てる歌や演奏に触れ、気持ちを熱くせずにいられない。

エモい気持ちから一変。切々としたキーボードの音色を奏でる凛生の演奏を始まりに、Argonavisは、言葉の一つ一つに思いや願いを詰め込み、場内中の人たちの心に届けてゆく。バラードナンバーの『僕の日々にいつもいてよ』に触れている間中、胸をキュッと締めつけられていた。その中から伝わる温かさに、優しく抱きしめられる感覚も覚えていた。

Bass 的場航海(CAST:前田誠二)
シグネチャーモデルであるGibson Matoba Wataru SG Standard Bassに加え、Gibson Thunderbirdも使用された。

「素直になれない~」と、再び歌声をリードに始まったのが『迷い星』。温かくもハートフルでエモーショナルな楽曲に触れながら、フロア中の人たちが、手にしたペンライトをたくさんの輝く星の替わりにしながら、ステージの上から降り注がれる歌声の流れ星を、さらに輝きを大きく膨らませるように受け止めていた。この曲も、胸の内でしっかりと受け止め、キュッと抱きしめたくなる歌だ。歌や演奏を抱きしめたくなる、そんな気持ちに染まれるって素敵じゃない。

五稜結人(CAST:日向大輔)の勇ましいMCも胸を熱く高ぶらせる。ここでは、各自の近況も話していたことも伝えておこう。

「歌えー」の声を合図に飛び出したのが、『Hey! Argonavis』だ。冒頭から、テンション高い歌声と演奏が舞台の上から弾け飛ぶ。凛生はショルダーキーボードを手に前へ踊り出る。サビでは、蓮と満員の観客たちによる熱い歌の掛け合いも。たくさんの人たちの心を一つに作り上げた歌声に触れていると、気持ちが嬉しく奮い立つ。その声を耳にするたび、メンバーらの演奏に熱が加わっていくのも納得だ。

Keyboards 桔梗凛生(CAST:森嶋秀太)
ステージ前方でのパフォーマンスの際に使用されたショルダーキーボードはRoland AX-Edge。英語圏やRolandではギターのようなスタイルで演奏するキーボードであることからKeytar(キーター)と呼ばれている。

万浬のドラムビートへ、ファンタジックでドリーミーな演奏が重なりだす。『What-if Wonderland!!』の登場だ。気持ちを熱くした蓮はジャケットを脱ぎ、半袖姿に。どんどん熱を膨らませる場内。的場航海(CAST:前田誠二)の踊るようなベースのフレーズの上で、メンバーと観客たちが心や身体を大きく揺らし出す。「楽しい」。そう、楽しい気持ちが身体中を支配するのなら、その楽しさが導くままに身体を揺らし続ければいい。

Guitar 五稜結人(CAST:日向大輔)
この写真でプレイしているギターは自身のシグネチャーモデルGibson Custom Shop Goryo Yuto Les Paul Standard Prototype #1。トレードマークとも言える1本だ。

結人の爪弾くフレーズに乗せて、蓮が「一緒に歌ってくれますか」「一緒に歌えますか」「声出せますか」と誘いかけてきた。その言葉を合図に、蓮の歌声に続きフロア中の人たちも歌声を掛け合いだす。蓮のロングトーンさえも、フロア中の人たちが完璧に再現。とても息のあった関係性だ。互いの歌声を重ねあったうえで、演奏は『ゴールライン』へ。会場を埋めつくした観客たちも、この曲を彩るメンバーとして加え、Argonavisはこの会場に、最高にハートフルでエモーショナルな合唱を作りあげていった。

「歓声を上げろ 君の思いを 熱狂に変えて 夢の世界へ!」とメンバーらが巧みなハーモニーを描きだす。『VOICE』の登場だ。メンバーの掛け合う歌声の魅力を味わえる楽曲だ。5人の心の籠もった歌声が5つの歌声の光の矢になって、一人一人の心に放たれていった。揺るぎなき5つの歌声が、胸の内で輝きを放ちながら心を揺さぶっていた。

Vocal 七星 蓮(CAST:伊藤昌弘)

Argonavisとしてこの日最後の曲になったのが『JUNCTION』。5人は奮い立つ感情をすべて歌声と演奏にぶつけ、観客たちへ凛々しく突きつけた。絶対にここから駆け上がってやるという彼らの強い意志や決意が、『JUNCTION』を通して胸を激しく揺さぶる。沸き立つ思いのままに歌い奏でる5人と一緒にぶち上がっていきたい。裸の感情と感情をぶつけあう。そこには、生きた熱狂が生まれていた。なんてパワフルな、生きたパフォーマンスだ。熱情した勢いのバトンは、そのままGYROAXIAのライブへ手渡された。

©ARGONAVIS project.
Photographer:西槇太一
TEXT:長澤智典

続いてはGYROAXIAの登場!

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