安藤秀樹バンドメンバー使用楽器・機材紹介
磯貝真由(Guitar)
Paul Reed Smith Santana II Wood Library
2014年製で、カラーはボニーピンク。ボデイトップはウッドライブラリー・セレクト・10トップ・キルテッドメイプル 。ボディバックとネックはマホガニー 。指板はブラジリアン・ローズウッド。
「PRSの希少な木材が貯蔵されている木材倉庫(Wood Library)から木材を選んで製作されたギターとの事です。
選んだ理由は、うねる様な強烈なイカツイ杢目。それでいて女性的なボニーピンクのカラー。 ウッド・スペックがレスポールと一緒で分厚いサウンドが出せて、レスポールよりハイフレットが弾き易く、24フレットがあり、アームが付いている。指板に貴重なブラジリアン・ローズウッドが使われている事も魅力的でした。
サウンドの特徴は、ピックアップにリアにSantana Treble ネックにSantana Bassを搭載していてボディ・バックのマホガニーが厚みがあるので深く粘りのあるサウンド。クリーンで整った音を生み出し歪ましても音が潰れず芯がある。
ネックのスケールが24.5インチと短いので力の弱い女性にもテンションが若干柔らかく弦の振動が大きく力強いバイト感のあるサウンドが出せます。
ネックもやや太いのでメロウで、かつタイトな低音域が得られていると思います」(磯貝真由)
アンプはKemper Profiling Amplifierを使用。パワーアンプとしてOrange Pedal Baby 100が使用されている。キャビネットはMarshall 1960Aだ。
足元はKemper用のフットコントローラーKemper Profiler RemoteとエクスプレッションペダルRoland EV-5。
西込加久見(Bass)
Fneder Jazz Bass JB62-58
「シリアル番号・JD16○○○○○ ですので、2016年モデルです。2016年に中古で購入しました。
カラーはサンバーストを自分でマッチングヘッドのスカイブルーにリフィニッシュしています。最近レリック加工もしました。ネック裏もレリックにしてます。最初から改造目的で購入しました。
ジャズベのオリジナルの2ボリュームから、バランサー回路に改造しています。
サウンド面は、割とアタリの個体でよく鳴ります」(西込加久見)
ペダルボードにはMXR M108 Ten Band EQ(グラフィックイコライザー)とKORG Pitchblack mini(チューナー)が接続されている。今回は使用されていなかったようだが、BOSSのワイヤレスシステムWL-60も用意されていた。
アンプはAmpeg SVT-450ヘッドとSVT-810AVキャビネットが使用された。
「アンプはAmpeg SVT-450とSVT-810AVを鳴らしてましたが、これはライブハウス Hartsさんの物です。
自分ではYAMAHA SLB300や多弦ベースを鳴らすために EDEN EX 4104(キャビネット)、BAGEND D10X-D(キャビネット)、CROWN XLS202(パワーアンプ) を所有しています。
これのプリアンプ部は DBX のグライコだけなのですが、この日はかわりにMXR M108 Ten Band EQを使いました。その他ディレイやコンプも使うときもありますがこの日はシンプルにEQだけになりました」(西込加久見)
西込の傍らにはZoom製のミキサー/レコーダーZoom L-12 Live Trakもセットされている。同期音源を再生するために使用しているようだ。
近澤一正(Drums)
近澤が使用したドラムセットはYAMAHA製のキット。22″のバスドラムに16″のフロアタム、12″と13″のタムという王道のセットアップだ。
スネアはSonor AS12-1405BG。ゴールドカラーでフィニッシュされたブラスシェルのモデルで、軽快でブライトなサウンドが特徴だ。
「昔ツアーで多忙だった頃、木胴のソナーライトフルセット(日本1号機)を使っていて、そちらを手離した悔しさのリベンジから「今手に入る一番高いソナーのスネアをください!」という勢いでドイツからの船便で取り寄せた愛器。
僕のドラミングは90%オープンリム(エッジとヘッドを同時に鳴らす)でショットするので木胴だと輪郭がボヤけ、メタルだと倍音に悩みます。
ブラス素材は適度に甘く適度にパワーを引き出せて表現力やダイナミクスのレンジが広いので安藤秀樹さんの音楽性にもマッチングし、とても気にいっています。
但し、ソナー全般にいえる事ですがチューニングが非常にシビア(テンションロッド半回転だけでサウンドが激変)でヘッド交換は毎回専門家にお願いします」(近沢一正)
キックペダルはdw 8000が使用された。
「今回ドラムセットはハウスのものを使用。持ち込みのキックは希少なDW8000を愛用しています」(近沢一正)
シンバル類はすべてZildjian製で、A Zildjianが中心のラインナップ。
「10インチのスプラッシュは気分で装飾に使用。 もう一枚の10インチエフェクトスプラッシュは普段生ドラとミックスでセットしているRoland OCTAパッドを使用しない場合の代役として、クラップや808のアプローチで使っています。
タイトでサスティーンも短くとてもいいですよ、 いきつくところ、打楽器はアコースティックが一番ですね!
使ってるスティックは Pearl Classic Series Hickory 7HC です」(近沢一正)
『もしも叶うものなら』『さよなら愛しのbabyblues』『青空に会いたい』そしてアンコールの『今元気でいるか』で安藤秀樹が演奏したキーボードはYAMAHA製のステージピアノCP33。機能・音質、そして可搬性とライブ演奏に特化してデザインされたステージキーボードだ。
PHOTO:中村義幸