改めて、きみに出会えたことに嬉しさとあったかい笑顔を感じていた。
きみとバンドの単独公演「ROAD TO BUDOKAN~第一章~」をレポート!!!

きみとバンドにとって初になるホールでの単独公演「ROAD TO BUDOKAN~第一章~」が、3月18日(土)に浅草公会堂で開催された。タイトルにも示しているように、この日は、きみとバンドが日本武道館公演を目指すために挑戦していく新しい物語の最初のページになる。当日の模様を、ここへ記したい。

SEが鳴りだした途端、客席中から熱い手拍子が起きる。メンバーたちは、ステージ中央からせり上がる形で登場。さすが、江戸の芸能文化が昔から盛んだった浅草を舞台にしたライブらしいスタートだ。

大野真依のドラムビートにあわせ、客席中から起きる熱い手拍子。ライブは、バンド名を冠した『きみとバンド』からスタート。森田理紗子の歌声をリードに、清原梨央が歌を重ねながら、胸をくすぐる歌声の掛け合いを見せてゆく。心地よく駆けるビートの上で、メンバーたちは、きみと一緒にここから素敵な物語を描こうと温かい誘いをかけてきた。これから素敵な物語を一緒に味わえる。そんな期待に胸がドキドキしてきた。

新たな物語のスタートです」の言葉を受け、身体を心地好く揺らす演奏が流れだす。肩肘抜いた優しい歌声で、森田理紗子が、そして清原梨央が『スタートライン』を歌いだす。大野真依の叩くタイトなドラムビートを背中を押す力に変えながら。森田理紗子も清原梨央も、この場に生まれた温かい空気に包まれることに楽しさを覚えていた。そのうえで「何度でも立ち上がるよ」と歌いながら、ここから一緒に新しいスタートを切ろうと誘いの声をかけてきた。

切なさを抱いた清原梨央の歌声からスタート。今でも好きで好きでたまらない恋しい人への思いを、少しの痛みを胸に覚えながら、彼女は『はなればなれ』を歌っていた。清原梨央の歌に、優しい声で寄り添う森田理紗子。乙女の切ない思いを告白するような姿にエールを送るように、客席中から野太く熱い声が飛びかっていた。途中、清原梨央が語ったセリフも胸をきゅっと揺さぶれば、メンバーに応援の声を送るように、終始、場内中から響く声も、この場を熱くする嬉しい演出になっていた。

みなさん、楽しんでますか!!」と、元気に挨拶をする清原梨央。森田理紗子も「音楽に出会うまでは、好きなこともなくて。だから音楽に出会えて本当に良かったと思っているし、音楽しかないと思ってここまでやってきました。メンバーやファンのみんなと作り上げる一体感が好きです。音楽ってこんなに楽しくて、自由なんだと、きみとバンドが教えてくれました。きみとバンドを通していろんな形を見せたいし、いつか日本武道館に立って、いろんな人の希望になれたら嬉しいな」と語っていた。

次に披露した『amulet』は、きみとバンドとして活動をするうえで原点となった歌。アコギを鳴らしながら、優しい声で歌を届ける森田理紗子。彼女の声へ寄り添うように歌う清原梨央。サビ歌で見せる2人の美しいハーモニーに、大野真依の叩くドラムのビートも心地よく音を寄り添えていた。とても温かくて優しい楽曲だ。その中からも、彼女たちの意思が見えてくる。間奏では、3人が顔を見合わせて歌う場面も登場。3人の心で繋がりあった関係性が、そこからも見えてきた。

大野真依のドラムビートを合図に、楽曲は『rosemary』へ。森田理紗子の、少しノスタルジーな香りを抱いた歌声が、淡い青春時代の夏景色へと連れ戻す。彼女たちが歌い奏でるたびに、曲に詰め込んだ思いの景色の中へ導かれてゆく。大人の階段を駆けだしていたあの頃の、淡い、甘酸っぱい思いを、ローズマリーの花言葉“誠実さ”と重ねあわせ、受け止めていた。不器用だけど、でも、一生懸命に恋心を膨らませていたあの頃の気持ちを、彼女たちが思い出の扉を開くように目の前に映し出していた。2人の歌声が扉を開ける鍵となり、様々な懐かしい景色を目の前に映しだす。場内中から鳴り響く温かい手拍子も、胸に心地好い。淡い青春物語の中へ、このままずっと溶け込んでいたい。

3人で顔をあわせながら演奏をスタート。少し大人に背伸びしたような思いや淡い恋心を、彼女たちはミドルメロウな『きみとふたり』に乗せて届けてきた。この曲では、森田理紗子が歌を担当。甘く、でも淡く切ない恋する心模様を、愛しい人へ向け、心の中で告白するように歌っていた。森田理紗子が歌声の絵筆を通して綴る物語へ、心がスーッと引き寄せられる。何時しか切なさという心の琴線が揺れ、少しの涙を誘っていた。

清原梨央が、バンドを始めて今年で3年目。自分は今何を出来ているのか考えていること。きみとバンドの力になれているのかを考えてしまうことがあることなど、彼女自身が心に溜め込んでいた思いを、ここでは聞かせてくれた。「わたしは、まだまだ誇れるものも多くないですけど。誰かに必要とされる限り、ステージに立ち続けたい。ここは、わたしがやっと見つけた居場所です。ここで輝いて、誰かの光になれるように歌い続けていきます」とも語った。

その強い決意を歌に乗せて示すように、清原梨央が『オレンジの世界』を歌いだした。歌う度に言葉や歌声、演奏に力が漲り、強い意思を持って響きだす。力強く躍動する楽曲に気持ちを押された人たちが、熱い手拍子を叩けば、時折、拳を振り上げて思いをぶつけ返す。 この日はスタンディングが禁止。高ぶる気持ちを、誰もが手拍子や振り上げる拳に乗せていた。清原梨央自身も、ここから前へ突き進む意思を、凛々しい歌声を響かせ、「輝ける場所 僕は見つけた」と歌っていた。オレンジ色に包まれた舞台の上で、きみとバンドの歌は、間違いなく輝きだしていた。

ステージ中が、白く眩い輝きに包まれる。森田理紗子の歌声をリードに『スローモーション』が飛びだした。いつもは優しい歌声を響かせる彼女が、キラキラと輝く舞台の上で、力強く凛々しい歌声を響かせ、この会場に熱情した景色を描きだす。時々、煽る清原梨央の声も胸を熱く揺さぶる。大野真依の叩くビートが、気持ちを嬉しく騒がせる。とてもパワフルで、眩い輝きを放つ歌だ。舞台の上でぴょんぴょん飛び跳ね、ギターを演奏していた清原梨央の姿も、眩しく見えていた。

演奏を止めることなく、大野真依のドラムが繰り出す熱いビートにあわせて清原梨央がフロア中の人たちを煽りだす。その煽り声を受け、森田理紗子が気持ちをハッピーに導く呪文を唱え(歌い)出す。メンバーと客席中の人たちが、『レリビ☆』にあわせて楽しくはしゃいでいた。身体のウキウキが止まらない。この場にじっとしているのがもどかしい。その気持ちを、誰もが熱い手拍子に変えて3人に届けていた。彼女たちは「はじけろ きみたち」と誘いかけていた。その誘いの声と、森田理紗子のかける魔法の呪文の言葉にあわせ、客席中の人たちが、舞台上の3人に向けて指を指していた。「オオオーイエー」「イエー」の熱いやりとりも胸アツだ。

MCでは、大野真依が新体制になって初のアルバムを発売したこと。「これが今のきみとバンドだ」と言えるアルバムが完成したことについての思いを、清原梨央との会話もまじえながら、語っていた。

振り幅のある楽曲でさらに熱く盛り上がる

きみとバンド

インディーズガールズバンド史上初Zeppワンマン全国ツアー決定!

きみとバンド Zepp全国ツアー2025 開催決定!
2025/6/22(日)@ Zepp Fukuoka
2025/7/06(日)@ Zepp Osaka Bayside
2025/7/20(日)@ Zepp Nagoya
2025/8/03(日)@ Zepp Sapporo
2025/8/17(日)@ Zepp HANEDA(きみとバンド5th anniversary)
※チケット発売等詳細は今後公式X(旧Twitter)で発表される。
https://x.com/with48263996


RS Guitarworks NATASHA TGEUEDVD
Ryoga GuitarMagazine MyGO!!!!!
kabbalah MONO
Sadowsky Snare Weight DRUMSHOW
Paesold CodaBow Cannonball
Martin Ukulele Dual Dark 100WH Heritage