及川樹京(Guitar)使用楽器・機材紹介
Killer Wishbone-V
Killer Guitars製のWishbone-Vモデル。ブリッジパーツの一部はCreatifinity Parts製のチタンパーツに交換されている。コントロール位置も変更されており、アウトプットジャックもNeutrik製のロック機能付のものに交換されている。
「新譜『Mardelas Ⅳ』のヴィジュアルイメージに合わせて入手した一本です。今はライブでの6弦曲のメインギター的位置付けです。
ピックアップをEMGからダンカンのディストーション(フロント)、スクリーミングデーモン(リア)に変更していて、歪ませても芯が残り、抜けのいいサウンドが気に入っています。ピックアップセレクターは2点(フロントorリア)にしていてライブでの切り替えミスをなくすように改造しています(過去にセンターで止まることが度々あったので…)。これはすべてのギターに共通する改造点です。
Vシェイプのギターは低く構えても(ストラップが長くても)ソロなどが弾きやすいのでライブでは最高ですね」(及川樹京)
Jackson Custom Shop Soloist 7
Jackson USA カスタムショップ製の7弦Soloistモデル。こちらも同様にブリッジパーツの一部はCreatifinity Parts製のチタンパーツに交換されている。
「2019年から愛用している7弦曲を演奏する際のメインギターです。ピッチが良く、全くネックが反らない等とにかく作りが良いギターで、レコーディングのメインギターでもあります。
サウンドはリアにダンカンのカスタムハイブリッドを載せていて低音から高音まで自然にしっかりと出る感じが気に入っています。6弦しか使わない曲もこのギターでレコーディングすることが多いです。
ピックガードはオリジナルでボディと弦との距離を長年弾きなれているストラトキャスターに近づけるために装着しています」(及川樹京)
Jackson Stars Kellystar
Jackson StarsブランドのKellystarモデル。
「今となってはレアなシェイプのギターで、2010年頃にボディとネックだけのジャンク状態のものを入手して自分でカスタマイズしました。
こちらもピックガードはオリジナルでボディと弦との距離をストラトに近づけるために装着しています」(及川樹京)
アンプはヘッドがPeavey 5150、キャビネットがOrange PPC412だが、プリアンプは右側のラック内のSoldano SP-77を使用しており、5150はパワーアンプ部のみの使用だ。
「自分はとにかく真空管アンプを使うというこだわりが強いですね。主な理由としてはライブでの音の抜け、音圧はデジタルアンプに出せないものがあるからです。ワンギターのバンドというのもあり、とにかく強い音を出さないとこのジャンルはだめだなと思っています。
5150単体でも十分良い音なのですが、80年代LAメタルのような中域が太い独特なサウンドが好きなのでSoldano SP-77をプリアンプとして使っています。リードトーンが特に優れていると思っています」(及川樹京)
続いてラックを見ていくが、まずは上部の4Uラックの部分。こちらはライブのマルチトラックレコーディング用に使用された機材。
[ A ] Focusrite Scarlett 18i20(オーディオインターフェイス)
[ B ] Behringer ADA8000 Ultragain Pro-8 (A/D-D/A コンバーター/マイクプリアンプ)
[ C ] LINE6 TONE PORT UX8(オーディオインターフェイス)
下段の大きな14Uラック。このラック内の上部はイヤーモニター用の装備だ。[ 12 ] のOrange Pedal Babyはバックアップ用でこの日は使用されていなかった。
[ 1 ] FURMAN AR-1215J(パワーコンディショナー)
[ 2 ] SHURE PSM300 Transmitter P3T(ワイヤレストランスミッター)
[ 3 ] Behringer Ultralink Pro MX882(8chミキサー/スプリッター)
[ 4 ] American Audio DB Display MkII(LEDレベルメーター)
[ 5 ] 自作ジャンクションボックス
[ 6 ] E.W.S. Japan Subtle Volume Control(ボリュームコントローラー)
[ 7 ] RJM Mini Effect Gizmo(ループスイッチャー)
[ 8 ] Soldano Series II Guitar Preamp SP-77(ギタープリアンプ)
[ 9 ] Roland GP-100(ギタープリアンプ)
[ 10 ] tc electronic G-Major 2(マルチエフェクター)
[ 11 ] FURMAN M-8X2(パワーディストリビューター)
[ 12 ] Orange Pedal Baby 100(パワーアンプ)
また、上記ラック内 [ 5 ] ~ [ 7 ] の背面には下記のコンパクトエフェクターがセットされており、Mini Effect Gizmoを介してすべてMIDIでコントロールできるようになっている。
Xotic EP Booster(オーバードライブ/ブースター)
Digitech Bad Monkey(オーバードライブ/ブースター)
MXR ZW-44 Berzerker Overdrive(オーバードライブ/ブースター)
Fortin Amplification ZUUL-BlackOut(ノイズゲート)
iSP Technologies DECI-MATE MICRO DECIMATOR(ノイズゲート)
Two Notes Torpedo Captor X(ロードボックス/スピーカーシミュレーター)
「ラックは一見機材が多いように見えますが、セッティングを素早くするためにイヤモニ、プリアンプ、エフェクター等をラックに集約しています。コンセントを1本さして、シールドを2本くらいつなげば音が出る、みたいな。
こだわりとしてはスイッチャーをフル活用することで可能な限り必要な機材しか通らないようにしている点です。例えば、バッキングのサウンドではオーバードライブ(MXR ZW-44)+アンプという感じでシンプルな接続になるようにして音瘦せを防いでいます。いわゆるアンプ直になるべく近づけて太い音を出したいという考えですね。
また、同期のPCからMIDI信号をラック内のスイッチャーに送っていてギターの音色が自動的に切り替わるように組んでいます。これによってソロをセンターで弾いていても立ち位置に戻るタイミングを気にしなくてよくて、とにかくライブに集中できるので今となってはなくてはならないシステムです」(及川樹京)
足元のペダルボードは演奏時に直接操作するワウペダルとボリュームペダルを中心にしたラインナップ。
( 1 ) LINE6 Relay G70(ワイヤレスレシーバー)
( 2 ) KORG Pitchblack PB-01 RED(チューナー)
( 3 ) Providence VZW-1 Vitalizer WV(バッファーアンプ)
( 4 ) Digitech Whammy Ricochet(ピッチシフター)
( 5 ) BOSS FV-500(ボリュームペダル)
( 6 ) Morley VAI-1 Bad Horsie(ワウペダル)
( 7 ) Ex-Pro TBX-1 Through Box(ジャンクションボックス)
( 8 ) Ex-Pro PS-2 Power Supply(パワーサプライ)
「コンパクトエフェクターはラックに入れてしまっているので足元はワイヤレス、ワーミー、ボリュームペダル、ワウくらいです。こちらもセッティングが楽なようにジャンクションボックス等活用して組んでいます。
ボリュームペダルはボリュームコントロールではなく、歪み量のコントロールに使っています。完全に下げてちょうどクランチサウンドになるようにミニマムボリュームを設定しています。ボリュームペダルを使うとシームレスに歪み量のコントロールをすることができるので、ギターの手元のボリュームが絞れなくてハウリングしそうなときに足でそれを防いだりできます。ライブでは欠かせない機材ですね」(及川樹京)
―ズバリ!心臓部となっている重要な機材、ベスト5はどれでしょうか?
1. Soldano SP-77+5150
自分のトレードマークになっているメインに歪みを作るのに欠かせない機材です。
2. RJM Mini Effect Gizmo
システムの核となっている機材でMIDIでプリアンプ、エフェクターなどのオンオフを制御しています。
3. tc electronic G-Major 2
こちらもMIDI制御でディレイ、フェイザー、ハーモナイザー等切り替わるようになっていて、ワンギターで楽曲を再現するのに必要な機材です。
4. Morley VAI-1 Bad Horsie
泣きのソロには必要不可欠。踏み込んだだけでオンになる点とノイズレスなところが気に入っています。
5. イヤモニ+ミキサー
ライブでの正確なモニターはリズム、チョーキングのピッチ等、繊細なプレイには欠かせません。自分で耳の中の各楽器のバランスをコントロールできるようにミキサーを活用しています。
(及川樹京)
機材撮影:小野寺将也
Mardelas
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2024/2/25 (日) 渋谷PLEASURE PLEASUREで開催されたMardelasワンマンライブ“Dead or Alive”の映像作品がキングレコードより2024年秋発売決定!続報をお待ちください!
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