2021.5.21 Morfonica Special Live 「Andante」ライブレポート

アリーナやコンサートホール、さらには屋外など、大規模な会場でライブを重ねてきたMorfonicaだが、今回の『Andante』では初めてライブハウスでの公演となった。これまでとは嗜好を変えた新たなMorfonicaのライブの様子をお届けしよう。

倉田ましろ「今日も一人、道を歩く。当てもなく、一人。歩く。

開演時間を迎えると、Vo. 倉田ましろ(CAST:進藤あまね)によるプロローグが会場に響き渡った。緑や花があしらわれた優雅な庭園のようなステージにうっすらとスモークが漂う…まるで物語の世界に入り込んだようだ。

やがて甘い花の香りが会場を包み、『金色へのプレリュード』の演奏が始まると、ステージ上にMorfonicaのメンバーの姿を見ることができる。

各々のメンバーの傍にはアンティークな雰囲気の本が置かれている。この本こそが今回のライブの重要なアイテム。アンコールまでMCが一切ない、代わりにメンバーによる朗読でライブが進んでいくという斬新な演出だ。

Vo. 倉田ましろ(CAST:進藤あまね)

前曲から続けて『アゲハ蝶』が披露される。この曲は手拍子で観客も一緒に楽しめるナンバー。「ラララ」のコーラスに乗せて、会場中のペンライトが左右に揺れる様子は壮観だ。間奏でDr. 二葉つくし(CAST:mika)がパワフルなドラムソロを笑顔で披露する一幕も印象的だった。

演奏が終わると、Vo. 倉田ましろとVn. 八潮瑠唯(CAST:Ayasa)がスポットライトの光の中で、本を片手に朗読を始める。本を閉じると、水泡の音とともに『深海少女』の演奏が始まった。朗読から演奏への流れにストーリー性が感じられる。演奏が終わり、ふたたび水泡の音とスモークで幻想的な空間に包まれる…。

やがて緑の香りとともに小鳥のさえずりが辺りを包むと、ステージ前面のお立ち台の上にはVo. 倉田ましろとVn. 八潮瑠唯、Gt. 桐ヶ谷透子(CAST:直田姫奈)の姿が。『Daylight -デイライト-』が始まる。ダイナミックなバンドサウンドに、感情のこもった歌声が乗せられた圧巻のパフォーマンスだ。

今度はDr. 二葉つくしが、Vo. 倉田ましろに語りかけるように朗読を進め、『ブルームブルーム』の演奏へと繋いでいく。さらにノンストップで『CQCQ』、『月光花』と3曲続けて披露された演奏では、華やかさ、力強さ、そして感情がこもったエモーショナルなサウンドを聴かせて、Morfonicaの多彩な面を見せてくれた。

穏やかな音に包まれ、Vo. 倉田ましろとGt. 桐ヶ谷透子が語り部となって、Morfonicaの物語を紡いでいく。続いての『flame of hope』は、まさにメンバー同士がバンドを通してぶつかり合うことで成長していく様を象徴しているように感じる。Vn. 八潮瑠唯とGt. 桐ヶ谷透子がステージ中央で互いの演奏を熱くぶつけ合う様子は圧巻だ。

ノンストップで披露された『Nevereverland』では、楽器隊の全身を大きく揺さぶりながらのパワフルなプレイに負けじと、ボーカルにも一層パワーが溢れる。そのパワフルな演奏と観客の熱量が重なり、会場が揺れているのが感じられた。

そして今度は、Ba. 広町七深(CAST:西尾夕香)がVo. 倉田ましろの問いに答えるように朗読を進め『メリッサ』へと繋いだ。さらに続くのはライブ初披露となった新曲『Sonorous』だ。2曲とも、迷いを振り切って空高く羽ばたいていくような明るく爽快なナンバーだ。ライブが進むにつれて、演奏の一体感も高まっていく。

Vo. 倉田ましろ1人による朗読が展開され、その周りを5人のメンバーカラーの光が優しく包んでいく…。本編ラストに披露された『ハーモニー・デイ』では、5人のソロ歌唱パートからユニゾンへと展開し、5人の音が重なり合ってタイトル通り美しいハーモニーを奏でた。まるで雲が晴れて澄み渡っていくような感覚を覚えた。

アンコールパートでは、キャラクターとして普段のMorfonicaらしい明るいMCを展開し、『Sonorous』と『金色へのプレリュード』の2曲を披露した。両ナンバーとも、メンバーの思い入れが感じられる。溢れんばかりの笑顔を観客とカメラの向こうのファンへ届け、Morfonicaらしい優雅で素晴らしいフィナーレを飾った。

倉田ましろ「私の前に、続く道はない。けれど、私は一人じゃない

メンバーがステージを降りると、オルゴールサウンドに乗せてVo. 倉田ましろによるエピローグが流れ、惜しみない拍手に包まれながら「Andante」は終演を迎えた。音楽と朗読によって、ライブ全体がMorfonicaの歩みを描いた一つの物語として紡がれていた。

これまでのライブでも、他のバンドとは一線を画した独自の世界観を紡ぎ出してきたMorfonicaだが、今回のライブでさらに予想を超えた新たな世界観を披露してくれた。アンコールがキャストとしての登場ではないのも、これまでのライブとは異なるポイントだ。

今回のように距離感の近いライブハウスでは、大きな会場に比べてそれぞれの楽器の音をより鮮明に聴くことができるため、プレイの技量も明確になる。その中で自信に満ちた堂々たるプレイを披露し、演奏面においても成長した新たな姿を体現していた。

ついにMorfonicaモデルのギター、ベース、ドラムスティックなどの発売が決まり、さらに9月にはRAISE A SUILENとの合同ライブも控えている。彼女たちのさらなる躍進から今後も目が離せない。

取材・文:佐々木雅晃
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《SET LIST》
  1. 1.金色へのプレリュード
  2. 2.アゲハ蝶
  3. 3.深海少女
  4. 4.Daylight -デイライト-
  5. 5.ブルームブルーム
  6. 6.CQCQ
  7. 7.月光花
  8. 8.flame of hope
  9. 9.Nevereverland
  10. 10.メリッサ
  11. 11.Sonorous
  12. 12.ハーモニー・デイ
  13. EN1.Sonorous
  14. EN2.金色へのプレリュード


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