元Janne Da Arcのメンバーであるyou(Gt)、kiyo(Key) 、shuji(Dr)の3人からなる“CONNECT”ツアーの最終公演が2025年1月26日に東京・新宿LOFTで行われた。

「ファンの為に3人でJanne Da Arcの音楽を届けたい」との思いから始まったこのツアーは2024年10月27日の東京・渋谷サイクロンから始まり、全国8都市29公演行われた。

ボーカルレスという編成ながら、ファンが「ボーカル」となることで一体感を高めてきたこのツアー。最終公演ということもあり、チケットはSOLD OUT、会場は超満員でLOFT史上最高の動員数となった。

開演時刻を迎えると、オープニングSEが流れ始める。
美しいアルペジオで始まるJanne Da Arcの3rd アルバムのタイトルトラック『GAIA』だ。
続けてメンバーがステージに登場すると客席からは大きな歓声と拍手が湧き上がった。

オープニング曲は『Fantasia』。インディーズ1stミニアルバム『Dearly』収録のディレイを巧みに使った浮遊感のあるフレーズが印象的な楽曲だ。
続けて『マリアの爪痕』、『ヴァンパイア』と立て続けに人気曲が披露されると会場のボルテージはすでに最高潮で、激しいヘドバン・大合唱の嵐となった。

最初のMCが終わると、ここから『-S-』、『-R-TYPE 瞳の色』、『ICE』とインディーズ時代の曲が続き、『More Deep』のイントロからshujiのドラムソロへと続く。
ドラムセットはフルセットではなかったものの、1発1発に重みのあるパワフルな高速プレイで観客を魅了していた。

ドラムソロから続けて『So Blew』、『Legend of〜』、『Labyrinth』、『Speed』とインディーズ時代の曲を続けて披露。これらはショートバージョンとしてコンパクトにアレンジされていたが、往年のファンにはたまらない選曲だったに違いない。

2度目のMC、メンバー紹介を挟み、youから「次のセクションはメジャー曲のメドレーで行きたいと思います!」とコールされると客席から大きな拍手が起こり、後半戦の1曲目『OASIS』がスタート。

続けざまに人気曲『7-seven-』、『霞ゆく空背にして』が披露され、そのままyouとkiyoのソロバトルに。『Who am I?』、『explosion』、『Jesus Christ』、『Junky Walker』、『Escape』、『Stranger』などのフレーズを掛け合いでプレイ。今更ではあるが、ファンにはお馴染みである当時のギターやシンセを使ってプレイするyouとkiyoの姿にはあらためて感慨深いものがある。

ソロバトル後も美しく切ない『』、ドロップDチューニングのヘヴィな楽曲『Lunatic Gate』、ポップでアップテンポな『feel the wind』と人気曲がプレイされ、当然のことながらここでも大合唱が巻き起こっていたのは言うまでもないだろう。

メジャーメドレーの後はいよいよ後半戦に入る。

youから「思っている未来は明るい未来だと信じている。ゴールはひとつ、みんなが見たい景色と自分たちが見せたい景色は同じで、そこはブレることはない。これからも、これから先もいつかみんなが思う姿を見せられるように頑張りたい。という決意を込めて作った曲です」と紹介された『to be continued』、『Bond』が披露された。

MCを挟み、2ndアルバム『Z-HARD』収録のキーボードフレーズが印象的な疾走曲『NEO VENUS』、まさにJanne Da Arcの真骨頂ともいえるハードな楽曲『Judgement死神のKiss』と続けて演奏されると、本編最後は両手タッピングを駆使したテクニカルかつ爽快感のある『シルビア』で締めくくった。

本編終了後のアンコールでメンバーが再登場すると、MCでyouから「デビュー25周年イヤー最終日に、渋谷Spotify O-EASTで会いましょう」とサプライズ発表があった。

日にちは5月18日。1999年5月19日にメジャーデビューしたJanne Da Arcにとってこの日はデビュー25周年イヤーの最終日となる。さらに、O-EASTワンマンとしては21年ぶりである。この嬉しいサプライズ発表に会場からは大歓声が沸き起こった。

アンコール1曲目はインディーズ期のミニアルバム『Resist』に収録されている人気曲『Hunting』。観客はハードな美旋律に酔いながらも激しいヘドバンで応える。

アンコール2曲目は1音半下げチューニングのヘヴィナンバー『-救世主メシア-』。メンバーの想いに応えるように、激しいヘドバン、大合唱で会場が一体となり、最後は「We are Janne!!」の掛け声で幕を閉じた。

Janne Da Arcの曲をやっているときが1番楽しい」この言葉通り、終始ハイテンションで楽しそうに演奏するメンバー、それに全力で応える観客と会場が一体になった最高のライブだった。

次の5月18日渋谷Spotify O-EASTが本当に最後、一区切りとなるが、「後悔だけはしたくない。みんなの思いとともにしっかりと前に進んでいきたい」この言葉を聞き、今後の活動に期待が高まるばかりだ。

取材・文:山縣慎也

《SET LIST》
  1. 01. Fantasia
  2. 02. マリアの爪痕
  3. 03. ヴァンパイア
  4. 04. -S-
  5. 05. -R-TYPE「瞳の色」 (Short)
  6. 06. ICE (Short)
  7. 07. More Deep (Intro)〜Drum Solo〜
  8. 08. So Blew (Short)
  9. 09. Legend of〜 (Intro)
  10. 10. Labyrinth (Short)
  11. 11. Speed (Short)
  12. 12. OASIS (Short)
  13. 13. 7-seven- (Short)
  14. 14. 霞ゆく空背にして (Short)
  15. 15. Shining ray (Short)
  16. 16. you,kiyo弾き合い〜Stranger
  17. 17. 桜 (Short)
  18. 18. Lunatic Gate (Short)
  19. 19. feel the wind (Short)
  20. 20. to be continued
  21. 21. Bond
  22. 22. NEO VENUS
  23. 23. Judgement死神のKiss
  24. 24. シルビア
  25.  
  26. <Encore1>
  27. EN1. Hunting
  28. <Encore2>
  29. EN2. -救世主メシア-

you(Guitar)使用楽器・機材紹介

you kiyo shuji

再々追加公演<you kiyo shuji TOUR 2024〜2025“CONNECT”〜just one wish〜>

5月18日(日)渋谷Spotify O-EAST
open15:30 / start16:30
▼チケット
¥8,000-(税込 / ドリンク代別)
※前売り(年齢制限3歳以上有料)
※オールスタンディング
※整理番号順の入場


ESP E-II Horizon Infinite MOGAMI
山野楽器Ginza Guitar Garden Digimart LOVEBITES
Ryoga Snare Weight DRUMSHOW
Dean Martin Ukulele Cannonball
Hofner Orange Valve Tester MkII Heritage
Orange Glenn Hughes MONO