動画出演アーティストインタビュー

RAYJI

■一緒に撮影して感じたJINOさんの魅力について教えて下さい。

RAYJI(以下、R):初めて実際にお会いしましたが、明るくパッとしていて太陽のような方だなと感じました。身体から音が出ている方とは中々お会いする機会がないのですが、JINOさんと出逢った瞬間にカルフォルニアの風が吹いた気がします。

待ち時間にも何度も話しかけてくれて、撮影の外で沢山お話しさせて頂きました。
とても気さくな方で笑顔が絶えない、スピーカーより手前の出音の大きな方です。
常に演奏を楽しむ姿にとても共感と尊敬の念を抱きました。

 ■当日の撮影時のエピソード・思い出や感想をいくつか下さい。

R:僕が5年前からやり始めたベースのオープンチューニングにカポを使用するスタイルを一瞬されていたのですが(撮影では残っていないけれど)、とても嬉しかったです。

1人であっても成り立つステージをお持ちになられているだけあってお客様とエキサイトする方法をいくつも持っていらっしゃいました。

ギターのような音を出す必要は本来ベースには必要ないのですが、それはバンドスタイルでの話であって、柔軟に“いものはいい”と取り入れていくスタイルに共感でき、時代に合ったベースの形、時代に沿ったベースの形を探求していく姿勢が素晴らしいなと思いました。

僕のベースに対する考え方や出す音にいくつも共通点が見られ、勝手ながら仲間意識、同類の匂いを感じていました。

撮影時の照明がとても暑くて(笑)、僕もJINOさんも顔面汗まみれで。ライブっぽくてとても良かったです。

撮影だから、録音だからといって綺麗に弾くつもりもなかったですし、JINOさんなら全力で何も考えずに飛び込んでいっても全部受け止めてくれると思っていたので(笑)、「お父さーん!」という気持ちで飛び込ませて頂きました(笑)。

 ■動画内で話している”叩いてる部分”の詳細について教えて下さい。

R:撮影で使用しているベースでは構造上出来ないんですけど、僕はエレキベースでスラム奏法もするんです。たまにですけど(笑)。

アコースティックギターばかりずるいじゃないですか。カッコいいし楽しそうだな、ベースでも出来ないかなって思ったのがきっかけです。
最初はアコースティックベースでやろうと思ったのですが、アコースティックベースだと構造上スラップに向いてないというか、弦を上に引っ張ると(スラップすると)壊れちゃうんですよね。

じゃあエレキベースでやろうってなって。エレキベースの中をくりぬいて頂き、エレキベースでやっていました。
ただこれ、アコースティックと違って固いので痛いんですよ(笑)。
何回指の骨ヒビ入ったか(笑)。
しかも、ベースで弾きながらとギターで弾きながら叩くのだと、根本的に違ってて。それにまだ誰もやっていない事じゃないですか。参考フレーズも、参考資料も何もないんですよ(笑)。

だからオープンチューニングにしてカポをつけ始めた時もそうでしたが、誰かを参考にするわけでもなく、自分自身で自分に合ったスタイルの探求を続けてきました。

今回の撮影ではエアーの音も録って頂けるということだったので、アコースティックギター用のパーカッションをつけてきました。僕って生音が大きくて(笑)。 
だから撮影でも聞こえると思ってつけてみたって感じです。

雑に聞こえるかもしれませんが、”やろうと思ったのでやってみた”、これって僕の中で大事な部分なんです。誰かがやっているからではなく、楽しそうだったからやってみたかったんです(笑)。
勿論使いこなすには練習が必要でしたけど、エレキベース直接叩くより痛くないし楽ですね(笑)。

ちょっとだけ真面目なことを言うと、ピックアップに乗ってスピーカーから出る音だけが音ではなく、足音や息遣い、指がベースに振れる音、身体から出る音全てが自分の音だと思っています。

N.Y. の地下鉄の駅で路上ライブをしていたことがありますが、電車の音が凄すぎてスピーカーの音だけでは届かなかったですから(笑)。

なので僕にとっては動画で紹介させて頂いたものをつけると、指がベースに触れるリズムを取る音も大きく聞こえるようになって楽しいんです。

 ■JINOさんの機材で興味を持った部分があれば教えて下さい。

R:やっぱりシンセベースのエフェクターですね。オクターバーとディレイの重ね技を僕も自身の曲の中で使っているんですが、ベースにオクターバーってこう、凄く変な音になるんですよ(笑)。どれくらい上を重ねるのか、下を重ねるのか、そのバランスが滅茶苦茶大変なんです。

JINOさんのそのバランスがとっても素晴らしくて勉強させてもらいました。JINOさんが使用していたシンセベースエフェクターは僕も実際に使ってみたいです。結構切実です(笑)。

 ■サウンド・グルーブなど交わった時の感覚について感想を教えて下さい。

R:さっきもお話ししましたけれど、何よりもJINOさんになら全力で飛び込めると思っていたので、とても楽しみにしていました。きっと何をしても許してくれるだろうなって(笑)。
勿論Sessionと聞いていたので、何をやろうかなって事前に考えてはいたんです。ただ結局Em一発になってましたね(笑)。コードとか理論とかぶっ飛ばして、なんか二人でただ叩いてピロピロしてイエーイってしていただけな気がします。
JINOさんは勿論、僕も細かい事は色々出来るのですが、なんだろう、この時の空気はそんな小手先のものは必要なかったんです。
ただ音を出す。その音に共鳴するようにただ音を出す。その中でお互いの生きてきた中身が見えてきて、お互いがお互いの人生を辿るような時間。

“これはこうあるべき”と自身の経験に収めようとする人が多い中でJINOさんは全て受け止めてくれる方だと勝手に思ったんです。
座ってなんかいられませんでしたよ(笑)。撮影スタッフさんには申し訳なく思っています(笑)。

あの時の僕は、ホウキを持って何にも囚われず自由自在に音を奏でていたベースの弾き方も知らなかったころの自分に戻れた気がして、とても嬉しいです。

最後の〆が全てですよね(笑)。最後息が合って一緒に〆る。一瞬の間が拡がる。笑いが生まれる。音楽って楽しいですね。

改めてご一緒させて頂き、ありがとうございました!
20周年本当におめでとうございます♪

About:RAYJI
独自のスラップ奏法を駆使しながら歌い、アジア各国でのツアー中のベーシスト。トランス、ラップ、ダンスミュージックが融合するサウンドに、スラップ、スラム奏法、オリジナルのチューニング、カポの使用など、独自のプレイスタイルの多彩な音色のベースを入れ込む独特な音楽性は要注目。

RAYJI

RAYJI ONEMAN SHOW
2023年8月10日(木) 渋谷Spotify O-WEST
OPEN:18:00 START:19:00
チケットは、LivePocketにて発売中。
https://t.livepocket.jp/e/rayji_o-west

Celebration Talk:Kazui

日野”JINO”賢二

大熱狂のうちに幕を閉じた<JINO JAM>スペシャルライブ、追加公演が決定!

MIN-ON Music Jam Session
日野“JINO”賢二 20th Anniversary LIVE
ゲスト:大黒摩季/佐藤竹善/Micro (Def Tech)
2023年11月7日(火)18:30開演
日本特殊陶業市民会館フォレストホール(愛知県名古屋市)

<主な出演者>
日野“JINO”賢二[Ba]、アンディ・ウルフ[Sax]、Penny-K[Key]、NOBU-K[Key]、マサ小浜[Gt]、ロレンゾ・ブレイスフォー[Dr]、大黒摩季、佐藤竹善、Micro(Def Tech)

主催:MIN-ON
協力:フェンダーミュージック株式会社、株式会社黒澤楽器店、StageGearMagazine
制作協力:(株)アプローズ
公演に関するお問い合わせは
MIN-ON中部センター TEL:052-951-5391(平日10:00~16:00)


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