Faulieu.、フロア中に熱狂と興奮の追い風を吹かせて始動!!!!

2023年1月31日に渋谷eggmanで行ったライブを最後に、fleufleuとしての活動を終了。あれからたった2か月強、4人はFaulieu.として新たな活動をスタートさせた。2023年4月8日、彼女たちは渋谷eggmanを舞台に、Faulieu.として最初のライブを行った。先に触れておくと、演奏したのはfleufleu時代の楽曲が中心。ただし、どの曲もバージョンアップした形で表現し、Faulieu.の楽曲として進化させていたことも伝えておきたい。

Canaco(Vocal/Guitar)

Canacoが歌いだすのを合図に、Faulieu.のライブは大勢の人たちの期待を背負いながら『』を奏で、幕を開けた。メンバーらも、観客たちも、最初から感情のアクセルをグッと踏み込んだ。勢いよく駆けだした楽曲にあわせ、早くもフロア中から熱い声が響き渡る。その声をエナジーに変え、客席中から鳴り響くクラップを力強く前へと踏み出す力に変え、4人は舞台の上から思いきり感情をぶつけてきた。

Kaho(Guitar)

勢いへさらに拍車をかけるよう、『下の名前で呼ばないで』を演奏。この曲でも、フロア中から熱い声が響き渡り、4人も、観客たちの鳴らす力強い手拍子を推進力に、この空間さえ飛び越え、高く高くこの場から羽ばたくように歌い奏でていた。歌詞の内容は、ここから互いに別の道を歩いていこうという内容だが、始まりを告げたこの日の観客たちにとって、もちろんメンバーもそう、フロア中から沸き立つ熱気を、自分たちを奮い立てるエナジーに変えていた。熱狂する観客たちを、躍動した演奏で煽り立てるメンバーたち。止むことなくフロア中から轟く絶叫が、この空間に生まれた熱狂という空気を間違いなく作りあげていた。

4人を迎え入れるファンたちの拍手も温かい。メンバーも感謝の気持ちを述べながらも、ここでライブをすることを思いきり楽しんでいた。

Ayano(Bass)

「ぶちあげていきましょう」の言葉を合図に、勢い良く演奏が駆けだした。その音を合図にフロア中から飛び交う熱い声・声・声。彼女たちはフロア中で鳴り響くクラップも演奏に加え、超絶エモいビートナンバーの『薔薇』を元気いっぱいにぶつけ、この会場に熱気を生み出していた。いや、すでに生まれていた熱気を渦巻かせていた。メンバーどうしで重厚な音を掛け合う様も、嬉しく胸を騒がせる。ファンたちの気持ちを揺さぶるCanacoのエモい歌声と、輝きを放つように走る演奏が、騒ぎたい感情を熱く熱く刺激し続けていた。

Mimori(Drums)

止まることなく演奏は『ヨマイゴト』へ。フロア中から突き上がる無数の拳。楽曲は、巧みに表情に緩急をつけながら突き進む。サビでは、フロア中の人たちがタオルや拳を振り回す景色も誕生。舞台の上から、気持ちをエモくさせる楽曲が次々と流れるんだから、熱くなって騒がずにいられるわけがない。ライブハウスという空間の中に生まれた、汗の流れだすこの熱気に触れていると、ライブを本気で楽しんでいる実感を覚える。今にも客席へ飛び込まんばかりの勢いで前に出て演奏するKahoの姿も胸に熱い。

Mimoriの叩き出すドラムのビートが、演奏を止めることなく次の曲へと繫いでゆく。そこへAyanoのベースが絡み、KahoとCanacoが演奏に乗り出し、楽曲はフリーキーでブルーズなロックンロールナンバーの『嫌い』へ。後ノリの演奏へ心地好く身を委ねていたかと思えば、サビで一気に加速し感情を熱く煽る様もエモい。この曲でも4人は、いなたいブルーズなノリも見せながら、でも、フロア中の人たちの体をロックンロールでしっかりと揺さぶっていた。間奏では、メンバーどうしのセッションプレイも登場。自分たちが演奏を楽しみながら。そこで生まれたグルーヴで、フロア中の人たちの感情も熱く揺さぶり、魂をずっと歓喜させていった。曲が進むにつれ、突き上がる拳と声の勢いが増し続けていたのも嬉しい景色だ。

楽しいがあふれでちゃうよね」の言葉が嬉しい。「始動ライブは1回しかないじゃないですか。メモリアルな1日。最初は1回しかないから」ということで、メンバーがここで想いの丈を語りだした。

体内が熱すぎて、ついでに目頭まで熱すぎて、この辺が熱いのは何が原因かわからずで…。やっとFaulieu.としての実感が沸いてきました」(Kaho)

みんなの顔を見ることが出来て本当に嬉しかった。みんなの顔がしっかりと頭に焼きついてて、その顔を燃料にここまでやってきました。みんなと、この4人とだったら、どんなことでも乗り越えられるし、まだ見ぬ景色をいっぱい見ていきたいと思います」(Ayano)

待っててくれてありがとうの気持ちを伝えたことで、ようやく実感が沸きました。ここからはFaulieu.として一緒に共有したいなと思いました。 ここから4人だけで活動していくことになったとき、仲はいいけど、友達でも家族でもない深い繋がりがここにはあることを感じて、この2か月間で、4人の関係が、よりギュッと固まったのを実感しています。この4人で、このメンバーだからこそ進めているんだなと実感しています。これからも4人とみんなで支えあいながら、楽しい景色を作っていきたいなと思います」(Mimori)

これだけ素敵なメンバーに恵まれたわたしって幸せものだと思います。そんな私たちを、これだけ多くの人たちが待っていてくれたこと。これからも一緒に道を歩んでくれようとしていること、本当に嬉しく思います。「4 you」という今回のタイトルに込めたのは、“この4人と、あなたとで作りあげる始動ライブにしたかった”からです。このステージは、いろんな人の愛で成り立っています。これだけたくさんの人たちが、愛を持ってこの場所に足を運んでくれたおかげで、素敵な愛のある始動ライブになりました。本当にありがとうございます。

約束したこの場所に、また帰ってこれました。私たちは絶対に立ち止まることはしたくなくて。待っててくれるみんなを信じていたけど、何時離れてしまうかわからない中でこの日に向かって、精一杯走り続けてきました。少しずつだけど、みんなと進めている最中だと感じています。この先どんな出来事や壁があるかわからないけど、この4人や、ここにいる“あなた”とだったら、どんな景色も観れるって、どんな景色も作れるって、どんな夢も叶えられるって思います。ここにいるあなたと、まだまだ歩みを進めていきたいと思います。みんな、この先もついてきてくれますか」(Canaco)

ここで4人は『メリーゴーランド』を演奏。心地好い浮遊感を持った同期音の上に、フワリとしたCanacoの歌声と、演奏陣の心地好く弾む演奏が重なり、この場にいる人たちの心を舞い踊らせる。激しく駆ける演奏もFaulieu.の魅力だが、心地好い浮遊感を持ったグルーヴィな演奏も、気持ちを嬉しく微睡ませる。Canacoの甘くエモい歌声に、4つの楽器の音が折り重なる。体をふわっと押し上げる演奏に触れ、大勢の人たちが心地好く体を揺らしていた。次第に熱と激しさを増しだす演奏に、体の揺れも大きくなっていた。

「愛の曲をあなたに送ります」。最後はFaulieu.ナンバーとして生まれた『アイビー』を演奏。熱情とエモさを振りまく歌声や演奏に刺激を受け、フロア中から数多く突き上がった拳が揺れていた。メンバーたちも、沸き立つ気持ちを思い切り歌声と演奏にぶつけ、一緒に心地好い境地へ向かうように走っていた。とてもエモーショナルでガーリーなロックナンバーだ。『アイビー』は、葛藤の時期に作り上げた楽曲だろうか。迷いや惑いさえも吹き飛ばそうとする強い意志が、歌詞や歌声、演奏からしっかり伝わってくるのが嬉しい。沸き立つその熱情を、もっともっと感じていたい。

「一緒にまだ見ぬ世界へ行きましょうね。あなたに届けます」と語りながら、Faulieu.はアンコール曲として、ふたたび心弾む開放曲『』を精一杯の想いを響かせるように歌唱。歌と演奏が胸にスーッと溶け込んでゆく。まさに、アッパーな感情へと導く高揚曲だ。この歌は、今のFaulieu.を前へ押し上げてゆく追い風となる楽曲になるはずだ。彼女たちが「聲よ 届け」と歌うたびに、その熱情が心の中で燃え盛る炎になり、気持ちを熱く高ぶらせる「この4人とあなたとなら未来を描きだせる」とCanacoは叫んでいた。「聲が届くまで」の声に向けて、フロア中から熱情した熱い叫び声がずっとずっと響き渡っていた。

TEXT:長澤智典

《SET LIST》
  1. 1.聲
  2. 2.下の名前で呼ばないで
  3. 3.薔薇
  4. 4.ヨマイゴト
  5. 5.嫌い
  6. 6.メリーゴランド
  7. 7.アイビー
  8. EN.聲

Canaco(Vocal/Guitar)使用楽器・機材紹介

Faulieu.

Faulieu. Presents『RPG』開催!

Faulieu. Presents
『RPG』
6/2(金)  渋谷 CLUB CRAWL
6/27(火) 下北沢 ReG(ワンマン)
7/19(水) 下北沢 ReG(ワンマン)
7/26(水) 六本木 unravel tokyo
8/1(火)  渋谷 eggman
8/14(月) 下北沢 ReG(ワンマン)


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