都啓一(Keyboard)使用楽器・機材紹介
コの字型の配置に加えコの字の角に当たる部分にもシンセが配置された都のキーボードブース。計9台のシンセ/キーボード(+ラック音源1台)に加えミキサーや多数のペダルもセットされている。
KORG KRONOS 61& KORG Grandstage 88
まずはステージ正面向きにセットされている2台。上段がKORG KRONOS 61、下段がKORG Grandstage 88。
―それぞれのキーボードについて曲ごと・サウンドごとの使い分けについて教えて下さい。
都啓一(以下、都):KORG Grandstageはアコースティックピアノをメインに使用しています。エクスプレッションペダルでピアノストリングスにしたりしています。KRONOSは『黒いブーツ』のイントロや『エンドロール』のイントロ等で使用しました。
Moog Little Phatty
ULTIMATEスタンドを使用して上記2台の右斜め上側にセットされているのはアナログシンセサイザーMoog Little Phatty。
都:Little Phattyはリードシンセでソロ等で使用しています。ソロに使用する事が多いので、広がりを求めつつ自分自身も気持ち良くソロを奏でるためmoogerfoogerのディレイを使用しています。
Little Phattyの下にはペダルエフェクターもセットされていた。上写真右から順に、Electro-Harmonix Small Clone(コーラス)、BOSS DD-3(ディレイ)、BOSS TU-8(チューナー)。
―こちらのエフェクターはどのキーボードで、どのような場面で使用されたのでしょうか?
都:Small CloneとDD-3はRhodes MarkⅡ suitcaseに使用しています。コーラスはかけっぱなしで、ディレイは『Thank you』で使用しました。
正面側の足元に並ぶペダルは上記写真左からKORG XVP-10(ボリュームペダル/Grandstageに使用)、M-Audio SP-2(サスティンペダル/Grandstageに使用)、KORG DS-1H(サスティンペダル/KRONOSに使用)そして、Moog moogerfooger MF-104 Analog Delay(ディレイ/Little Phattyに使用)。
Oberheim OB12 & Rhodes mark2 Suitcase Seventy Three
右手側(客席から見ると左側)の2台は、エレクトリック・ピアノのRhodes mark2 Suitcase Seventy Threeと、その上に置かれたOberheim OB12。OB12は20年程前にイタリアのヴァイカウント・インターナショナル社からOberheimブランドで発売されたバーチャル・アナログ・シンセサイザーだ。
都:Rhodesはエレピです。Electro Harmonix Small Cloneを使用しています。曲によってDelayも使用してます。OB12はシンセブラスで使用。ラック内のJD990とレイヤーしています。
こちら側の足元はKORG DS-1H(サスティンペダル/OB12に使用)、KORG XVP-10(ボリュームペダル/Rhodesに使用)の2つのペダルが置かれていた。ダイレクトボックスのRadial J48も見ることができる。
CASIO CZ-3000 & Roland JD-800 & KORG CX-3
一方、左手側(客席から見て右側)には3台がセットされている。上段から順にCASIO CZ-3000、Roland JD-800、KORG CX-3。CZ-3000は80年代中期に発売されていたCASIOが開発したPD音源によるデジタルシンセ。JD-800は90年代中期に発売されたPCM音源のデジタルシンセで、アナログライクな操作性と多くのアーティストに使用されたその音色で一世を風靡した。CX-3はコンボオルガン。
都:CZ-3000はBell、JD800はSweep Padで使用しています。CX-3はオルガンです。レスリースピーカーを使用しています。Xotic EP Boosterはソロで使用しています。スプリングリバーブのLight Pedalも使っています。
こちら側の足元には、上写真左から、KORG XVP-10(ボリュームペダル/CX-3に使用)、M-Audio SP-2(サスティンペダル/JD-800に使用)、サスティンペダル(CZ-3000に使用)、Leslie Combo Pre-amp(後述するレスリースピーカー用/CX-3で使用)、Xotic EP Booster(ブースター/CX-3で使用)、Gamechanger Audio Light Pedal(リバーブ/CX-3で使用)。
そして、更にその左側(正面を向いた場合は左後方)にはKORG TRITON Extreme 61がセットされている。
都:TRITON ExtremeはHitで使用しました。
今回はピアノ、エレピ、オルガンはそれぞれ使用してアナログシンセはリードのみ、Digitalに強いシンセはDigital Bellのみ使用したりそれぞれのキーボードの特徴を活かした形になっています。
TRITONの上にはLehle P-Split(パッシブスプリッター/DI)が固定されており、下には2台のミキサーも用意されている。ミキサーは、左側が各シンセ/キーボードのバランスを調整するためのMackie 1402-VLZ3、右側がモニターバランス調整用のMackie 802-VLZ3だ。ミキサーの下のラックはラックタイプのシンセ音源Roland JD-990 Super JD。
Leslie Speaker Model 147
ロックオルガンサウンドには欠かせないロータリースピーカー、レスリースピーカーModel 147。高音部と低音部を別々に回転させて音に独特の揺らぎ/広がりを与える。上記写真でも上部と下部で別々にマイキングされているのが分かるだろう。
先述のオルガンの足元にセットされた専用のコンボ・プリアンプを使用することで、専用のジャックが無い機種のオルガンでも接続でき、また足元のスイッチで回転スピードを変更することができる。
また、上写真左上をよく見ると、ロータリースピーカーシミュレーターのNeo Instruments Ventilatorも用意されているのがわかる。
―レスリースピーカーについて、生産年代などが分かればお知らせ下さい。独自の調整や改造をしている部分やサウンド面での特徴や魅力を教えて下さい。
都:生産年代は分からないのですが、キーボーディストの蓑輪さんから譲り受けたものです。今回のリハーサル中に真空管とコンデンサーを交換しました。
KORG RK-100S
KORG製のショルダーキーボード(キーター)RK-100S。蛇皮模様にカスタマイズされており、ストラップもマッチングした柄のものが使用されている。
都:RK-100Sはショルダーキーボードで、『Kissing blue memories』のソロで使用しました。
RK-100S用にボリュームペダルKORG XVP-20とSHURE製のワイヤレス・レシーバーも用意されていた。
機材撮影:小野寺将也
SOPHIA
SOPHIA LIVE 2023 "return to OSAKA" 開催決定!
日時 2023年1月8日(日) 開場 17:00/開演 18:00
会場 大阪城ホール
料金 指定席 11,000円(税込)※公演ロゴ入りLEDブレスレットライト付き
Eternalシート 22,000円(税込)
※Eternal会員先行購入者の電子チケットの方のみアップグレードが可能
企画/制作 avex entertainment
協力 キョードーアジア
協賛 ローソンチケット
※未就学児入場不可
詳しくはSOPHIA HPへ
https://sophia-eternal.jp/schedule/detail.php?id=1098073
"return to OSAKA" dTV&ニコニコ生放送で生配信決定!
〈視聴チケット〉
3,900円(税込)
各配信メディアにて販売中!
〈アーカイブ(見逃し)配信〉
dTV:2023年1月10日(火)12:00~1月16日(月)23:59
ニコニコ生放送:1月8日(日)LIVE終了後~1月14日(土)23:59
※期間中は何度でもアーカイブ(見逃し)視聴が可能です。
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ご自身の視聴環境やお好みにあわせてご選択の上、チケットをご購入ください。
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