マホ、ラストライブ。そして、新体制となったリトルリリスは、黒い姿をさらけ出し羽ばたきだした!!!!

12月10日(金)、リトルリリスがワンマン公演「Dead or aLIVE vol.0」を下北沢Daisy Barで行った。この日はゲストギタリストとしてMayuが登場。ベースのマホにとっても、長くサポートを続けてきたMayuにとっても、この日は卒業公演になった。さらに、アンコールでは、新メンバーのERIKAとSHIORIが加入。新体制となったLittle Lilithのお披露目も行われた。当日の模様を、ここへ記したい。

音が流れた瞬間、その音色は狭い中にいながらも、開放的な大空見える空間へ心を連れ出した。Lillyの突き上げる拳に合わせ,フロア中からも数多くの拳が突き上がる。リトルリリスのライブは『Glass Sniper(Type1.02g)』からスタート。歌が始まったとたん、メンバーらは凛々しい表情やエッジの効いた演奏で観客たちへ挑む姿勢を見せてきた。メッセージの強い歌だからこそ、彼女たちは挑む姿勢で歌い演奏していた。けっして現実を否定するのではない。現状を嘆きながらも、彼女たちはしっかりと前を見据えていた。だからこそ、攻撃的な本能を剥き出しながら、舞台の上から挑みかかっていたに違いない。

続く『Naked』でも、リトルリリスはリアルな現実を見据えながら、そのうえで、自分たちの中に渦巻く熱情を裸のままにぶつけてきた。Lillyの強い意志を詰め込んだ歌が、感情的な声に乗って心へエモーショナルに突き刺さる。タイトなリズムを刻む大崎由希に、楽曲に抑揚をつけてゆくマホのベース。サポートギターのMayuも、Lillyの熱情した歌声へ寄り添うように、エッジ鋭いギターの旋律を重ねていた。さらに、オルガンなどの鍵盤の音が、そこへより躍動した色を塗り重ねていった。

世界中で、ここを一番熱い場所にしていきましょう」。ヴォーカルのLillyが、ヴァイオリンの音色も塗り重ねながら『WANNA to BE』を歌い奏でだす。とても雄々しい楽曲だ。熱を抱いて駆ける演奏の上で、これまで以上に剥きだした熱い気持ちを持ってLillyは歌っていた。跳ねるタイトな演奏に触発され、身体が騒ぎだす。フロアでも大きく手を振り上げ、熱い手拍子を返してゆく人たちの姿があちこちにあった。間奏では、Lillyがヴァイオリンを通して重厚な音色を塗り重ねてゆく。心の奥底から沸き立つ感情をぶつけるように歌う姿も、嬉しく胸を騒がせた。

「扉開けたら 二度と昨日に戻れなくても」と歌う声から始まったのが。『ダイヤモノグラム』。楽曲自体は、変わらず攻めた姿勢を見せていた。これまでの挑戦的な姿勢のみならず、抱えた痛みを一気に解き放つように歌うLillyの壊れそうな表情と激情した歌声が、ライブを見ている一人一人の心に、熱情と葛藤などいろんな感情を渦を巻くように描きだしていった。なんて胸を痛く揺さぶる歌声と演奏だ。気持ちが熱く沸き立ちながら。でも、そこへ痛みも覚えるからこそ、心が嬉しく乱れてゆく。

この4人でお届けするラストステージになります。永遠に続くものなんてないんじゃないかなと思って。1日は一瞬などの短い時を繋ぎ合わせ、それが結果的に長い日を作っていくのかなと思って。だからこそ、この日を大事にしていきたい。でも、その結び目は簡単に解けてしまう。それで、何度も悲しい思いを重ねてきた。それでも、またしっかりと結び合わせる力をつけていきたいなと思います

Lillyの言葉を受け、哀切なヴァイオリンの旋律を合図に歌い奏でたのが『PATCHWORK LOVER』。ミドルメロウな演奏の上で、切なく痛い心模様を、Lillyは零すように歌っていた。本当は零したくないのに、思いが溢れすぎて、どんどん悲しみの色に染まりながら零れてしまう。乱れ、揺れ動くなら、隠すことなく吐き出せばいい。その悲しみが深く深く澱を成すなら、澱を重ねるままに声を零せばいい。

ふたたび演奏は、熱を上げだした。Lillyは、少しずつ感情のアクセルを踏みながら、熱情した思いを、一つ一つ涙の声に封じ込めながら『Smoky Refrain』を歌っていた。間奏では、Lillyの奏でる哀切なヴァイオリンの音色を、大崎由希やマホが、そしてMayuのプレイが支え、その気持ちをもっともっと未来へ向けるように押し上げる演奏を見せていた。演奏が躍動してゆくからこそ、同じように気持ちも熱を覚えていく。

ヴァイオリンの音色が跳ねるように軽快な旋律を奏でだす。楽曲は、妖しい香りを抱きながら、妖艶さ漂うドラマチックな演奏を描き出していく。ジャジーな要素も巧みに折り込みながら、『』が、大人の女性の黒い感情を淫らに振りまいていった。妖しいその色気を持った歌声や演奏に、身体揺さぶりつつも蕩けるように心は浸っていた。

この日卒業するマホは、「2年前に入ったときはわたし何もなかったんですよ。そんなわたしを迎え入れてくれたメンバーにはとても感謝しています。2年間とても楽しく活動することができました。楽しいリトルリリスの活動でした。2年間本当ありがとうございました」と感謝の思いを述べた。

別々の道を歩むけど、どちらの道にも明るい未来が広がることを願って歌います」。リトルリリスも、卒業を決めたマホも、これからも同じ東京という、いろんな夢を喰らう街で、それぞれが描いた夢を花開かせようと歩み続ける。夢を喰らう東京で足掻き続ける夢追い人の思いを歌にした『TOKYO』は、この日のライブの中、旅立つマホやMayuの背中を押す卒業の歌であり、同じ道をさらに色を加えて歩み続けるリトルリリスの決意を改めて示す歌として響いていた。

どんなことがあったって這い上がってみせます。わたしの未来はわたしが作っていく」。強い意志を示すように、リトルリリスは力強く、気持ちを奮い立てながら『Starting Over』を高らかに歌い奏でていた。この日は、一つの分岐点。悲しみを重ねるための分岐点ではない。ここからさらに、その先に輝く光をつかむための日。決意を新たに旅立つための日。だからこそ、リトルリリスの演奏には沸き立つエナジーがあふれていた。前を向いた希望あふれる姿に、同じように気持ちが熱く奮い立っていた。

唸りを上げたギターの演奏を受け、Lillyが絶叫。飛びだしたのが『Honey Dry(Limpid Color)』だ。光を携え疾走する楽曲の上で、Lillyが気持ちを前へ前へと向けながら、未来へ向いた強い意志を高らかにぶつけていた。その思いへ、さらに熱を加えるように、大崎由希が、マホが、Mayuが、笑顔を浮かべ、駆ける演奏を届けていた。

最後にリトルリリスは『Escaper』を演奏。フロア中から突き上がる無数の拳。メンバーたちが、リトルリリスに惚れた仲間たちが、弱い自分を認め、それでも未来へ進む勇気を心へチャージするように、『Escaper』を耳にしながら魂を熱く奮わせていた。Lillyと一緒に拳を高く掲げながら、共に今を抜け出し、明日をつかむための鍵を、この日もしっかりと手にしていた。

Hair & Make-up:yuko(BONDS)、YUI ITO
Photo:nishinaga “saicho” isao
TEXT:長澤智典

新体制Little Lilithのお披露目となったアンコール!

Little Lilith

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VENUE:新宿Zirco Tokyo
O/S:18:30/ 19:00
PRICE:ADV ¥5,000 / DAY ¥5,500
ACT:Little Lilith

詳細はこちら
https://littlelilith.com/news/8ff2663d-6e80-4562-875f-43ff44fb25b5

New Digital Single 「ZERO」 29, Feb. 2024 Available.

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2nd EP「STRIKE」
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