―2012年12月。なるほど。すごい出会いで。初めて会った日にはもう音合わせとかしたんですか?

R:いや、初めてスタジオ入ったのが2012年の12月8日で。その日を一応結成日としてるんですけど。

初めてスタジオに入った2012年12月8日(写真提供:Ryoko)

―そのスタジオではどんな曲をやったんですか?

R:なんばHatchの決勝に立つために、結局オリジナル曲を2曲書いてたんです。その2曲を口頭で伝えながら。

―詞も曲もですか?

R:はい。書けって言われたんで書きました。

―才能がすごいほとばしってたんでしょうね?中学3年で書けって言われたからって2曲もすぐできないですよ。

R:いやもう見よう見まねで。なんで、ギターももう10年やってるんですけど、なにかのコピーをしたって記憶がほぼほぼ無くて。もうはじめから持った瞬間からオリジナル曲を弾いてたので。

―詞は小さい頃から書いてきたから、感じてることを歌の言葉にするのはもう体が覚えてる、染み付いてるような感じだと思うんですけど。そこからまた作曲は別じゃないですか。

R:そうですね。それこそライブハウスに行って、ライブをしてるボーカルさんの歌を聞くでも顔を見るでもなくずっと手元を見てたんですよ。色んなバンドマンの手元をずっと見て押さえ方とかを目と耳で覚えて、それを帰って自分のギターで弾いてみて、これはこういう音がする。で、これはなんなんだろう。あ、これがGなんだ、とかっていうのを、ピアノとかもやってたから耳だけはよかったんで、弾いてみた音を全部自分の頭と合わせていって、で、そこに曲を載せてったんです。そしたら、あ、“っぽい”のができた、みたいな(笑)

―ここでピアノやエレクトーンをやってたことが活きてきたんですね。

R:そうですね。ギターなんて弾けないし、ギターを一回挫折してベースを持ってた時期もあったんですよ。もともと、ベースボーカルがしたかったんで。でも、一度ベース持ってからギター持ったら弦が細いから余裕やって思ってまたギター持ったんですけど。初心者的にはベースって簡単そうに見えるじゃないですか。ギターは弦もいっぱいやし教則本とか見ても押さえ方難しいし分からないしで、一回心折れてるんです。

―ギターボーカルとして作詞作曲した2曲をバンドでやりはじめて。その12月8日にスタジオで初めて合わせたんですね。

R:合わせたというか教えたというか。弾き語りして、こんなんやねんけど…って。

―なるほど。そこがスタートですよね。で、その後のライブがいつだったんですか?

R:えっと、12月の21日です。

―というと、13日後。その出来栄えはどうたったんですか?

R:もうボロッボロですね(苦笑)。チューニングもできなかったような。ギターが永久に半音ぐらい狂ってましたねチューニングが。

―それがBIGCATでしたっけ。

R:いや、違います。それは奈良のNERVERLANDっていう。2Daysやったんですけど、ボロッボロでしたね。全員初心者なんで、それはそうなんですよね。

―じゃあ、そのボロッボロだったバンドが、これいけるぞってなるのはどこからだったんですか?

R:いや、やるしかないと思ったんですね。2012年の12月21日に世界が終わるって本当に信じてたんですよ私。なんかあったじゃないですか「マヤの予言」みたいな。それが21日やったんですよ。

―ライブ当日ですよね。

R:そう。世界が終わるなら学校行かなくてもよくね?終わるなら、別にバンド組んでもライブやってもよくね?失敗してもまぁみんな死ぬんやし。って思ってたら、全然次の日くるよね、全然終わらんわ、みたいな(笑)。学校も中1ぐらいからほぼ行ってないから。あー、これ、(バンドで)成功しなマズイなー(笑)って思って本気になりましたね(笑)

―それで、みんなの気持ちがそうなったと思うんですけど、どこでいけるなと思ったんですか?

R:私はずっと思ってました。

―気持ちはそうでも、みんなの音、アンサンブルがバチっときたなとかいうタイミングは?

R:一生合わなかったですよ。一生合ってない(笑)。でも、私結構バカというか、本当にやりたいことのためなら割と手段を選ばないタイプで。ライブに立つって結局お客さんがいて自分たちがいるっていうのを中3からずっと思っていて。お金をもらって人前に立つ以上、中途半端なことはしちゃいけないし、Twitterとかも、自分たちがアーティストになるんだったら、「自分が今何食べた」とか、「ツラい」とか、そういうことを呟くツールではなくなる。プライベートではなくなるし、とかっていうことをずっとメンバーにバーって言ってて。でも、「お前何言ってん?」みたいな。そりゃそうじゃないですか、だって中3ですよ。

―その頃からそういう視点を持っているのはすごいですけど、周りは着いてこれないかもしれないですね。

R:でも私はお構いなく、うちらはもっと知ってもらうために、って言う感じで中3の3月に城天で、SCANDALが城ホール(大阪城ホール)でやる日にストリートライブをやったんですよ。「十代白書」っていうイベントがあって、それに自分たちは出てないのに、どうしてもやらしてくださいってお願いして、無理矢理さしこんでもらって。そのSCANDALの初めての城ホールの日に、ライブに行かずうちらは外でライブしてたんです。

で、フライヤーとか配って。そのためにCDも用意して。はじめに作った2曲をスタジオの待合室で(CD-Rに)焼かしてもらって。500枚ぐらい。それを自分たちでCDケースみたいなの作って、それを永久に配りまくって。SCANDALを見に全国からいろんな人が来てるじゃないですか?じゃあ、全国から来た人にЯeaLを忘れてほしくなくて。そこでたとえば500人と出会えたとしたらその500人全員にファンになってもらいたいと思ったから、自分でライブハウスに電話してツアーを組んで、そのフライヤーの裏に東名阪のライブのスケジュールを書いて。

―そのライブをやっていた城天っていうのはどんなところなんですか?

R:城ホールの前に駅から城ホールまでの道があるんですけど、そこでフリーライブをやれる場所があって、「城天」っていうところがあるんですよ。そこで、SCANDALのコピーと自分たちのオリジナル曲とやって。でもそれで500人ぐらい集めたんですよね。

城天でのストリートライブの様子(写真提供:Ryoko)

―それもすごいですね。でも、まだオリジナルは2曲しかないですよね?

R:でももうその頃には5曲ぐらい作ってたような気がします。

―東名阪ツアーももう予定を組んじゃって。

R:そうです。中3の3月の時点で、一ヶ月でライブを12本とかやってましたね。

―ずいぶんアグレッシブですね。

R:そう。なので、メンバーには「は?お前何?」みたいなことは言われましたね。

―どんどん覚えてもらわないといけないですもんね、そうやって。

R:そう、やってましたね。

結成3ヶ月で解散の危機

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