LOVEBITESのMiyakoが、恒例となっているピアノリサイタルを2026年も開催。大阪と神奈川で1日2回、計4回のステージから、自身の誕生日に行なわれた横浜みなとみらいホール(小ホール)夜公演の模様をレポートする。
全編をMiyakoのソロパフォーマンスで弾き切った昼公演と打って変わり、夜公演は昨年のリサイタルにも2曲ゲスト参加した、LOVEBITESで楽曲制作協力を担うコンポーザー兼アレンジャーのMaoと奏でるツインピアノ体制。

春に映える淡いピンクのドレスを着たMiyakoが、紺スーツ姿のMaoと登場。厳粛な雰囲気のもとで幕開けを鮮烈に彩ったのは、LOVEBITESの『When Destinies Align』『Glory To The World』だ。2台のスタインウェイによる共鳴、澄みわたる美しい音色にのっけから惚れ惚れしてしまう。呼吸を合わせながらカタルシスを生む、時にダイナミック、時に穏やかな両者の旋律も、格式あるホールとマッチしていて心地よい。
「こんばんは! この時を待ってたんですよね?」と挨拶し、Maoをオーディエンスに紹介するMiyako。ちょうど1週間前に終わったばかりとあって、2人はLOVEBITESの日本武道館単独公演をしばし振り返る。「めっちゃ幸せでした。みなさん、どうもありがとうございます!」「僕はストリングスアレンジをさせてもらったんですけど、傍から見ていてもすごかった」「感慨深いね。出会ってもう10年になるし」「先週は武道館に立っていたMiyakoが、今ここでピアノを弾いているのが信じられません」
Miyakoが「まだ余韻の中ということで、武道館を意識したセットリストです。今日は2台ピアノ。なかなか聴ける機会がないと思うから、ぜひ楽しんでいってください!」と告げ、以降もLOVEBITESのナンバーを軸にリサイタルは続く。ソロEP第2弾『Etude Op.25(凱歌のエチュード)』の収録曲をはじめ、海外ハードロック〜ヘヴィメタルのカバーが多かった昼公演の内容は一新。妥協のない貪欲なスタンスが好印象を残す。

退廃的でシリアスな滑り出しから結束のムードを膨らませていく『We The United』、ドヴォルザーク『新世界より』とショパンの『Etude Op.10-No.12(革命のエチュード)』をドラマチックに織り込んだ『Swan Song』。LOVEBITESのアグレッシブな演奏を頭に浮かべつつ、メロディの切なさにフォーカスしたようなクラシカルバージョンが味わえる……特に武道館を目撃した人は反芻できて、なんとも贅沢な瞬間だったと思う。
さらに、LOVEBITESのニューアルバム『Outstanding Power』のリード曲『The Castaway』も披露。イントロの唸るギターリフが洒脱なピアノに置き換えられていたり、音で対話するようにお互いがフレーズを交わし合っていたり、原曲から突出して変わったアレンジ(※すべてMaoが担当)が新鮮に響く。
ここで小休止を取り、ファンから寄せられた声に答えるQ&A企画へ。昼公演と同じく「持ってきてくださ〜い!」とスタッフに質問ボックスをお願いするMiyakoだったが、不意打ちでMaoが『Happy Birthday to You』を弾き始め、運ばれてきたのはチョコレートケーキ。完全に油断していた場面でのサプライズ大成功となった。
忙しくないときはギターとピアノを一日それぞれ3時間くらい練習している、両立のポイントとしてなるべくどちらも触るようにしている、桜になってみたくて本日の衣装を選んだなどなど、時間が許す限り答えたアットホームな質問コーナー。今後の野望について「武道館をおかわりしたくなっちゃった」発言が飛び出したほか、オリジナル曲をリリースしてほしいという要望に対し、Maoが突然「歌ってみたら?」と促したりも。
バンドのライブで見られない表情を満喫したあとは、清らかな質感の『Holy War』で癒され、終盤に置かれたヨーロッパのヒット曲『The Final Countdown』も秀逸。オールLOVEBITESから一転の予期せぬセレクト、光り輝くギターソロを含めピアノで鳴らす2人らしい解釈が窺えるカバーに、メタラーたちはもちろん熱く沸き上がる。

「2週連続でお会いできて嬉しいです。武道館の成功はメンバーやスタッフもだけど、何よりずっと応援してくれるみなさんのおかげ。これからもいっしょにいい景色を見ていきたいと思うので、LOVEBITESとMiyakoをどうぞよろしくお願いします!」
晴れやかにそう伝えたMiyakoは、終始Maoとの2台4手で息ぴったりなアンサンブルを展開。武道館公演ラストを飾った『Don’t Bite The Dust』がエモーショナルに届けられ、目の覚めるような運指とシンクロ具合に酔いしれる中、2026年のピアノリサイタルはスタンディングオベーションで大団円を迎えた。
取材・文:田山雄士
Photographer:Ryutaro Saito
《SETLIST》
- 1.When Destinies Align(LOVEBITES)
- 2.Glory To The World(LOVEBITES)
- 3.We The United(LOVEBITES)
- 4.Swan Song(LOVEBITES)
- 5.The Castaway(LOVEBITES)
- 6.Holy War(LOVEBITES)
- 7.The Final Countdown(EUROPE)
- 8.Don’t Bite The Dust(LOVEBITES)
LOVEBITES
「OUTSTANDING TOUR - JAPAN 2026」開催決定!

8月29日(土) 福岡・Zepp Fukuoka
8月30日(日) 広島・広島クラブクアトロ
9月4日(金) 愛知・Zepp Nagoya
9月6日(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside
9月11日(金) 北海道・Zepp Sapporo
9月13日(日) 宮城・仙台GIGS
9月19日(土) 石川・金沢REDSUN
9月21日(月祝) 新潟・新潟LOTS
9月25日(金) 東京・Zepp Haneda
9月26日(土) 東京・Zepp Haneda
詳細はLOVEBITESオフィシャルサイトへ
https://lovebites.jp/
最新アルバム『OUTSTANDING POWER』Now On Sale!!

2024年のワールド・ツアー「The Thin Line Between Love And Hate」を経て、2025年に入ってすぐからバンドは本格的に作曲フェーズに突入。EP『LOVEBITES EP II』を携えてのジャパン・ツアー「Eternal Phenomenon」とも並行して強力な楽曲を作り続け、ツアー後は制作に集中。8月からは、11月頭に「Eternal Phenomenon」米国版で渡米する直前まで、約2ヶ月にわたってレコーディングを行った。その音源は、ミッコ・カルミラ、ミカ・ユッシラというフィンランドの名匠エンジニアふたりの手によって、それぞれミキシング、マスタリングが施され、そのタイトルのとおり、「尋常ならざるパワー」が充満した傑作が完成した。オリジナル・フル・アルバムとしては、オリコン週間アルバムランキングにおいて初登場5位を記録した『JUDGEMENT DAY』以来、実に3年ぶりとなる。
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最新ソロEP『Etude Op.25』Now On Sale!!

日本を代表するヘヴィ・メタル・バンド、LOVEBITES。そのギタリストで、コンポーザーとしても非凡な才能を見せてきたMiyakoが、ピアニストとして2年ぶりの2nd EP『Etude Op.25(邦題:凱歌のエチュード)』をリリース。2023年のデビュー作『Etude Op.23』に続き、本作もMiyakoが影響と感銘を受けてきた海外の伝説的アーティストの名曲をピアノでカヴァーした作品。全6トラック収録で、JUDAS PRIEST “Painkiller”、METALLICA “Master Of Puppets”といったメタル・アンセムから、QUEENの名曲4曲から成るメドレー、そして2019年にLOVEBITESとして英国を共にツアーした盟友DRAGONFORCEの“Through The Fire And Flames”、さらにはLOVEBITESがJUDAS PRIESTによるカヴァー版をライヴのイントロとして使用もしているフォークの女王=ジョーン・バエズの“Diamonds And Rust”をカヴァーしている。またLOVEBITESの“Dystopia Symphony”のセルフカバーも収録。
商品詳細
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2026.4.5@横浜みなとみらいホール(小ホール)Miyako BLOOMING NOTES 2026 - Matinee - ライブレポート
2026.3.29@日本武道館 LOVEBITES LIVE AT BUDOKAN ライブレポート
2025.4.5@東京オペラシティ リサイタルホール Miyako BLOOMING NOTES 2025 ライブレポート
2025.3.13@Zepp DiverCity(TOKYO) LOVEBITES「ETERNAL PHENOMENON TOUR」ライブレポート
2024.10.20@TOKYO FM HALL Miyakoピアノ・リサイタル「A DAY WITH MIYAKO 2024」ライブレポート
STAGE Vol.25 《表紙・巻頭》INORAN/LOVEBITES
【LOVEBITES機材紹介】2024.9.1@東京ガーデンシアター LOVEBITES THE THIN LINE BETWEEN LOVE AND HATE WORLD TOUR – JAPAN 2024 ライブレポート 












