2019.9.18@渋谷TSUTAYA O-WEST ”エルフリアルメモリアルツアー” 《ツアーファイナル!!》

ライブレポート

注目のガールズバンド エルフリーデ
着実に夢を実現させていく新たな一歩

 2017年8月の結成から約2年、今年4月24日にはアルバム『real-Ize』でメジャーデビューを果たした人気上昇中のガールズバンド、エルフリーデ。 アルバム発売を記念した「エルフリアルメモリアルツアー」と銘打たれたツアーが6月から全国13公演行われ、遂にこのツアーファイナルの日を迎えた。 空は生憎の雨模様となったが、そんなことは物ともせず、会場のTSUTAYA O-WESTは開演前から大勢の観客の熱気とその期待で満たされていた。

 開演時間を迎えると流れはじめたのはアルバム冒頭を飾る『E.L.F.(album.ver)』。 彼女たちのファンの総称でもある「エルフ」の名を冠したこの曲に載せて期待と興奮の籠もった手拍子が沸き起こる中メンバーが登場。 温かい歓声で迎えられる様を見ていると、早くもエルフリーデとエルフがツアーを通して積み重ねてきた絆を垣間見ることができるような気がした。

 爽やかに疾走する『Hello Goodbye』のイントロに乗せて、みくる(Vo)が「みなさん今日は来てくれて本当にありがとうございます!最高の一日にしようね!!」と呼びかける。 メンバー4人ともが客席と笑顔を交わしながらも、確かな演奏力でドライブする楽曲は早くも1曲目から会場の熱を上げる。 ハードなエッジで勢いのある『FATE』が続くと会場の一体感は増々高まっていった。〈たとえ運命が途切れても 手繰り寄せ未来を紡ぐから あなたの隣がいい〉とみくるがエモーショナルに歌い上げると客席からは惜しみない拍手が巻き起こった。

 短いMCを挟んでからの続くブロックでは、初期から演奏されてきた楽曲が多く披露された。オルタナティブなギターリフがクールな『useless girl』、エルフたちの声と手拍子が大きく響いた『memory』、そして爽やかさの中に切なさの光る『ソラトイロ』では山吹りょう(Gt)によるライトハンド・タッピングのソロも飛び出した。客席とステージが互いに熱を共有するにつれバンドの演奏もますます一体感を増していく。

 リーダーでもある星野李奈(Ba)がMCを務め95日間に渡ったツアーの思い出をメンバーへのクイズ形式で振り返るコーナーで会場が和やかな空気に包まれた後、届けられたのは久しぶりに披露するというロック・バラード『tears』。この曲をじっくりと聴き入った観客たちの内で熱くなった気持ちを外側へと発散させるように『Orange』が続いた。楽しくリズミカルな楽曲は広がりのあるサビへと展開し、最後は「一緒に歌ってください!(みくる)」の声に応えた客席からシングアロングが湧き起こると、会場はこの日1つ目のクライマックスを迎えた。

 演奏を終えるとメンバーたちはステージを去る。 そして、スクリーンに映し出されたのはなんと、4月のエイプリルフール企画で登場した「エロフリーデ」! エルフリーデの4人によく似ているがどこか違う(?)エロス溢れるエロフリーデの面々。 映像の最後には「ステージに上がってもいいかしら?」「私達が本当の大人のライブを教えてあ・げ・る♡」と、実際にステージ上に登場してしまった!これにはエルフたちも大興奮。
さらに、エロフリーデの4人は普段の演奏パートとは異なるポジションにつき、おりょう(山吹りょう)がヴォーカルをとっての『Vibration』がスタート!(実際には演奏は当て振りであったが…)演奏が2番に差し掛かるところで「ちょいちょいちょい~!」と割って入ったのはプロデューサーの小田内志徳!笑いを誘うやり取りの後、小田内をギター&コーラスに加える形で、メンバーは本来のパートに戻り改めて『Vibration』をプレイ。山吹と小田内のツインギター体制で演奏された『Vibration』は会場を更なる興奮の渦に叩き込んだ。演奏を終え、エロフリーデの面々がステージを後にすると、スクリーンに今度はエルフリーデのメンバーたちが登場。ワンマンライブならではのスペシャルな演出に会場は笑いと興奮に包まれていた。

 再びステージへと戻ってきたエルフリーデの面々は勢いよく『Empty』そして『エンドロール』を畳み掛ける。みくるの「一緒に踊りましょう!」の声に応え、エルフたちの手が高く挙がり、会場はさらに求心力を増しひとつになっていく。

 続いてギターと歌だけではじまったのは『Lost thing, Last song.』。ゆーやん(Dr)と星野のリズムセッションから次曲『PASSION』へ。「みなさんまだまだいけますか!(みくる)」の声に全力で応えるエルフ。サビでは会場中がタオルを振り回し派手に盛り上がる。「ラストー!」のコールに導かれた曲は『MONSTER』。 ライブで盛り上がること必至のラウドロックテイストの楽曲に会場は再び最高潮を迎えた。観客の盛り上がりも勿論だが、ステージ上の4人の勢いある演奏も今日一番の映えを見せる。 星野の6弦ベースによる重低音も心地良い。エルフリーデもエルフもツアーを経て培ってきたものを全て吐き出すような熱狂が終わるとメンバーは「ありがとう!」と言ってステージを後にした。

 当然、客席の興奮は止むはずもなく、拍手から手拍子へ、そして大きなアンコールへと発展していく。 アンコールの声を切り裂くように、ステージ上のスクリーンには映像が映し出される。ここで2020年1月21日 渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブの決定、そして2020年1月と2月に2ヶ月連続での新曲配信決定が発表された。

 嬉しい発表に歓喜の声を上げる会場に、『E.L.F.』のSEに乗って再びメンバーが登場。未来へと続く新たな1歩への喜びをエルフと分かち合いながら更に11月15日に2周年アニバーサリーイベントの開催も発表し、ハッピーな雰囲気に包まれた中、みくるが「最後はみんなで思いっきり笑って終わりたいなと思います。私達のこの気持ちをしっかりと受け止めて帰ってください。今日は本当に本当にありがとうございました!」と述べ、素晴らしい一日の終わりを惜しむように『Starlight』が奏でられた。疾走感溢れる楽曲に、爽やかで明るくも切なさを纏ったこの曲は、この日一番の歓声を受けツアーファイナルを締めくくった。

 インタビューなどでも語られてきたようにこのバンドは一歩一歩着実に夢を現実にしてきた。 ワンマンライブの会場も、今回のTSUTAYA O-WESTの次は更にキャパの大きいCLUB QUATTROが決定している。 今の人気は、バンド結成以前からの各メンバーの活躍もあってのことではあるが、それ以上に、エルフリーデというひとつのバンドとして、そしてファンであるエルフたちと共に進んできたからこそ、彼女たちの現在地があるのだろう。これからも続いていく、エルフリーデがリアルな思いと思い出をひとつひとつ積み重ねた先に実現《リアライズ》していく未来には期待しかない。

取材・文:稲葉悠二
ライブ撮影:小林弘輔
機材撮影:小野寺将也

《SET LIST》
  1. 1.Hello Goodbye
  2. 2.FATE
  3. 3.useless girl
  4. 4.memory
  5. 5.ソラトイロ
  6. 6.tears
  7. 7.Orange
  8. 8.Vibration(エロフリーデ)
  9. 9.Vibration(Guest:小田内志徳)
  10. 10.Empty
  11. 11.エンドロール
  12. 12.Lost thing, Last song.
  13. 13.PASSION
  14. 14.MONSTER
  15. EN1.Starlight
エルフリーデ

Maton MY WAY J自伝 Sadowsky
Ryoga RS Guitar Works Furch
MONO Infinite
Martin Watch Novo Guitars Digimart
Kamaka Kukui Orange King Comp Charと呼ばれて