日本に来て、「洋楽」って呼ぶのが不思議で

―音感とか、音楽的な部分は?

一応、高校のとき音楽の授業を取って勉強したりとか、学校にジャズバンドみたいなのがあって、ビッグバンドのギターをやったりとか、ジャズコンボでフュージョンぽいのをやったりとかはしてましたね。

―14歳くらいまでのアメリカでの音楽教育などは?

それは、全然なかったですね。本当、サッカー、スポーツしかやってなかったです。

でも、聴くのはすごい好きで、お父さんが音楽すごい好きだから、カリフォルニアは車社会なので車では常にラジオ聴いてて、お父さんはクラシックロックとか、イーグルスとかそっち系ばっかり聴いてたので…

―ご自身も聴いてました?

それを聴いて育ってましたね。 モータウンのラジオステーションがあるんですよ。モータウンしか掛けないみたいな。だから12歳くらいの頃にはほとんどのモータウンの名曲は歌えてたみたいな。車の中で(笑)

サッカーの試合で毎週末車で二時間くらいちょっと遠く行くとかよくあったから、いっつも聴いてましたね。

―そのくらいの年代だとお父さんちょっと違うのにしてよ!みたいなことは…

それはなかったですね(笑)

―そういう時期にむこうのグルーヴ感のようなものが知らないうちに体に入っていたんですかね?

そうですね。僕は本当に洋楽しか知らなくて。日本に来て、「洋楽」って呼ぶじゃないですか?それが最初不思議で。ただ音楽は「音楽」。みんな普通に生活してたらそれしか無いわけじゃないですか?それが普通だったので、逆に日本の音楽とか聞き始めたのはこの3年くらいとかなんですよ。それまでは、日本に住んでてもずっと洋楽でしたし、日本のアーティストも、まぁサザンとか山下達郎さんとかユーミンとか、親が好きだから知ってる程度で。

―そういう体験が、日本に無かった我々が聴いて心地いい新しいサウンドになっているんですかね。

そうかも知れないです。

―聴いていてどこか懐かしさも感じます。新曲の「When We Were Young」にもビートルズ風の雰囲気も感じました。ビートルズもお好きなのかと…

あ、そうですね!ビートルズ大好きですよ!めちゃくちゃ好きだし、彼らのソングライティングはもうやっぱ、一番好きくらいなので。やっぱ、いつ聴いてもいいじゃないですかビートルズは。今流行ってる音色とかじゃなくて、もう「ただイイ曲!」みたいな。

「When We Were Young」は、まぁ、結構こだわっているというか、ちょっとサウンドが古っぽいじゃないですか?ビートルズっぽいって思うのもそれが理由かも知れないですけど。

― 一番影響を受けたアーティストと言うと誰になるんですか?

僕が、一番影響を受けているのはジョン・メイヤーですね。ジョン・メイヤーがいるから僕も歌を歌ってるし、彼みたいなギタリストでもあるしヴォーカルも歌う、っていうのを結構目指してます。

ブルースが好きで、レイ・ヴォーンとかB.B.キング、フレディ・キングとかもそっち系ばっかり聴いてて。そんな中でジョン・メイヤー・トリオを聴いて、ブルースだけど新しいと思って。で、トリオから入って、彼のシンガーソングライターの部分も知って、もう大好きになりました。

彼のソングライターとしてもすごい好きで。もちろん、ギタリストとしてもテクニックとかすごいんですけど。正直言って、なんでも出来そうで器用っぽいじゃないですか。背も高いしイケメンだし。でもなんか、色々苦労してるんだなとか、色々大変なんだなっていう曲とかも歌詞を聴いてると、すごい入ってきますね。


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「夏」って意識してるわけじゃないけど、「声が夏っぽいね」と言われる

Michael Kaneko

1年3ヶ月振りの新曲『When We Were Young』好評配信中! 実に1年3ヶ月振りとなった新曲は”いくつになっても懲りない自分”を歌った楽曲。カリフォルニアを想起させるさわやかなアコースティックアレンジで軽快な聴き心地だが11拍子のリズムを採用しており、その難解さを感じさせないメロディーや楽曲構成の手腕も光る。
「年を取れば成長して学んでいくことは沢山ありますが、中には全く成長しない部分、同じ失敗を何回も繰り返してしまうこともあると思います。若い頃の自分と全く変わってないな、、、と思ったときに書いた曲です。」
Apple Music, Spotifyをはじめ各配信サイトで好評配信中。Michael Kaneko自身が湘南とカリフォルニアで撮影した映像を使用したMVも公開されている。


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