「瀧川ありさ」っていう一人のミュージシャンであるってことにここ最近やっと違和感が取れてきた

―去年後半は弾き語りツアーでしたね。かなり細かく回られていましたが。

自身最長で24公演!初めての場所も多かったですし、充実したツアーになりました。

―体力的にきつかったとか?

全然!弾き語りなのでバンドに比べたら。今回、私は座りにしたんですよ!ハイチェアで。ラフにやりたかったので。だからバンド練習でスタジオに戻ってきたら、立ちは大変っていう(笑)。 私、レコーディングのときも座って歌うんですよ。そのほうが変な力が入らなくて。

―座ってボーカル録るのは珍しいですね!

立つって固定概念だなと。座っても良いんじゃないかと思って前回の『東京』から座ってレコーディングしています。デビュー当時は「座っていいですか?」なんて言えなかったので(笑)。結果的により良いテイクが録れているので私には合ってますね。

―それは4年目にして大きな変化ですね(笑)。ほかにデビュー4周年で大きく変わった事はありますか?

やっぱりメンタルですかね。強くなったというか、私デビューしてからほぼ初めて一人で舞台に立ったんですよ。実はアマチュアで一人で舞台に立った事は1~2回で、ずっとバンドのギターボーカルとして活動していたので、デビューしてからボンッと一人で立つようになって、最初はすごく違和感があって。ずっと手探りな状態で、でも一人で舞台に立ってライブでお客さんに出会えたり曲を作る中で「瀧川ありさ」っていう一人のミュージシャンであるってことにここ最近やっと意識的に自覚的に違和感が取れてきた感じ。アコギもデビューしてからステージで弾き始めたし、エレキ弾きだったから。デビューしてから後から後から整っていった感じ、大器晩成型ですね(苦笑)。

―だいぶアコギの弾き方も変わりましたか?

変わりました!このまえ久々にデビュー当時ご一緒してたミュージシャンの方に再開したら「上手くなったね!…アコギ弾くのが」って言ってもらえて、自分でもそう思います。

―「ギタリスト瀧川ありさ」に対しての意識もある?

そうですね、ずっとギターボーカルでやってきたし、ギターひとりで弾き語りもしてきたから。ギターとは向き合って行きたいです。

―ギタリストで尊敬する人は?

歌いながらギター弾いて上手いなってところに目が行くので山下達郎さんとか。

でも実は、まだ単独ライブに行けてなくて、フェスで観た時も素晴らしくて観に行きたいんですけど圧倒的なものって勇気が必要で。一見、簡単そうに見えるけど実はすごく難しいことをしてるギタリストに憧れますね。ギターに限らず、なぜその人が凄いかって真似してみると分かるので、そういう風に分析するのも好きです。

―影響を受けるアーティストもいるんじゃないですか?

アジア圏のミュージシャンが好きで有名どころだと台湾のクラウド・ルーとか。私指弾きはあんまりしないんですよ。なので前回の弾き語りツアーで何曲かやり始めて。静かにのんびり弾きたいのも大人になった証拠ですね。エド・シーランもこの前観に行って素晴らしかったです。

―ああいう(ソロの)プレイスタイルはやらないですか?

人と同じことをしても仕方ないってそれこそマイルールがあるので、私は私のやり方でいくつもりです。

「悲しみとか不安を削ぎたい」から音楽をやってるので

―世の中では10年区切りで音楽のブームを表したりしますが、この10年は音楽も様々なジャンル・楽しみ方も多様化したと思いますが、瀧川さんは音楽との付き合い方はこの10年でどう変化しましたか?

そうですね。売れる流行りの歌って、例えばシティポップが流行ったり、フォークソングが巡り巡ったり様々ですけど、同世代でも圧倒的な才能がちゃんと評価されていないと自分のことみたいに悔しいし、音楽を辞めてしまうのはもっと辛いです。時代にハマることも一つの才能だし、時代に流されずに続けることも才能、どちらも努力しているし、どっちの方が凄いわけでもありません。もちろんサウンドとかそういう流行りを取り入れるのはすごく大事だけど、ミュージシャンとしての個性をその時代に合わせる必要はないなって。 私は小さい頃から「体温がわかる音楽」がやりたかったんですよ。もちろんEDMもエレクトロも好きですけど無機質な感じの音楽は自分でやるには安心できなくて「悲しみとか不安を削ぎたい」から音楽をやってるので「体温感」が大切だからこそ、バンドもやってきたし弾き語りも注力していこうと思ったわけで。だからライブで再現できるバンドサウンドで表現したいってのもありますし、ストリングスも、いつかはライブでストリングスの方々とやってみたいっていうのも夢です。

―ここ最近特にアコースティックなサウンドは増えましたよね。

洋楽でもアコギストローク中心の楽曲がランキングに並んでいますね。それこそ日本では女性シンガーソングライターがここ10年はめちゃめちゃ沢山出てきて、配信文化が主流になって弾き語りで勝負してる人たちも沢山いて。それぞれの色が多様化している時代だからこそ、一括りにされるのではなくてそれぞれの居場所で輝いていけたら良いなと思うし、リスペクトしているからこそご一緒すると全然喋れなかったりしますけど(笑)。

―お互い喋らないんですか!? (笑)

私の場合は緊張しちゃうだけです。好きな作品とか伝えたいけど、褒め合いみたいな会話になるのは嫌だよなと思うと、上手く伝えられなくて。あと、普段楽屋とかでも1人に慣れてるから挙動不審になるっていう(笑)。

―『STAGE』なので機材に関する質問ですが、今回のライブの機材は?

前回、アコースティックはオベーションを買ったんですけどバンドでも映えましたし、最近またマーティンも使っているので戻ってきたりしてると周りも「やっぱりマーティンも良いね」って言うから「マーティンもう一回育ててみるか!」と思っていて。エレキはジャズマスターを最近はメインで使っていて、エレキもまた新しいのが買いたくて。

―何が欲しいんですか?

ストラトとか欲しいですけどイメージにないですよね(笑)。ライブで持つには違うかもしれないけど音としては欲しいなと思って。みんなが最初に通るであろうストラトを通ってなくて、最初はレスポールだったし。アマチュア時代に買っておけば良かったその欲をまだ満たせていなくて。

―わかる!「あの時欲しかった楽器、今も欲しい」楽器あるあるですね!(笑)

ストラトが似合う様になりたい、今年の目標(笑)。

―(笑)。楽器は見た目で選ぶんですか?

まずは見た目で選びます!やっぱり渋いヤツが似合うって言われるし自分でも好きなので。楽器屋さんでパーっと見てピッと目についた楽器を弾いてみて、すると大体一目惚れすると音も好きなんですよね!やっぱり楽器にも赤い糸があると思います。オベーションを選んだ時は試奏した時に店員さんが「ギターとか弾くんですか?」「わりと弾けるんですねー」「だったらもっとこっちのもありますよ」って持ってきてくれて。購入する時に名前を買いたら「あっ!」って店員さんも気づいてくれたんですけど、申し訳なくて(笑)。

―「ミュージシャンあるある」と「意外と弾けると店員の態度変わる、楽器屋あるある」ですね(笑)。

アンプはオレンジアンプが非常に良いんですよ!ジャズマスがすごくギャンギャンしがちなんですけどオレンジに噛ませるとすごく良いんですよ。あとテレキャスも欲しいし、機材周りはキリがないですね。

―消費税もあがりますし。

その前に買います(笑)。機材好きですね。アマチュアの時もアーティストの機材とかライブで足元とか見たり写真取ったりして、あの音はこれの音じゃない?ってそのまま楽器屋へ行ってエフェクター探したりしてましたね。

―楽器・機材が好きってことは音楽にとってもすごく重要だと思うのですごく嬉しいことです!

さて、5月6日が2019年初のワンマンですがこれまで「Spring Journey」「Summer parade」など季節に因んだタイトルもありましたが今回の「Altair」に対する思いはありますか?

そうですね!アルタイルって夏の第三角形の中のひとつの星の名前なんですけど、代官山LOOPの隣の西郷山公園ってところの近くに昔住んでたことがあって、よくその丘の上に登って星を見てたんですよ。そのときにその星(アルタイル)が一番目に付いていて。

星好きなんです私。星って変わらないから。10年経ってもずっと同じところにいるじゃないですか。小学生くらいからずっと見ていて、ずっと同じところにあって、安心する。「なにがあってもそこにいてくれる」そういう変わらない音楽をやりたいなって思いもあって。

―なるほど。

あとアルタイルってアラビア語で「飛翔する鷲」って意味があるんですよ。2019年の飛躍の意味も込めて。そういう年になれば良いなと思っています。

インタビュー:日下部拓哉

瀧川ありさ

ワンマンライブ2019「Altair」2019.4.6チケット一般発売開始! 昨年全国22か所を巡るアコースティックツアーも大盛況で終え、着実とファン層を拡大している瀧川ありさ。
そんな瀧川ありさの2019年初となるワンマンライブ”Altair”の開催が2019年5月6日に決定!4月6日よりチケット一般発売開始!
また、1月クールのアニメ「ドメスティックな彼女」EDテーマとなったシングル「わがまま」も好評発売中。
久しぶりのアニメタイアップともあり、注目度の高いシングルとなっている。


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