大黒摩季がデビュー30周年記念アルバム『BACK BEATs #30th Anniversary -SPARKLE-』制作と並行し、2022年6月より始めた全国ツアー 「MAKI OHGURO 30th Anniversary Best Live Tour 2022-23 -SPARKLE-」も、ついに5月28日(日)に東京ガーデンシアターで行った「デビュー30周年記念 Best Liveツアー -SPARKLE- Tour Final ~Non Stop!! MEGA Hits Rave☆ “Next”~ Powered by CHAMPAGNE COLLET」公演を持ってファイナルを迎えた。

満員の観客たちが詰めかけた場内。30年の時を一つに結ぶように流れる時計の針の音と、気持ちを高揚へと導く音色(SE)。何時しか舞台の上には、白いピンスポットライトに照らし出された大黒摩季の姿が…。

切々としたピアノの音色を背景に、繫げた時の流れをさらにきつく結ぶように、大黒摩季は「私はどうして生まれてきたの?」とハスキーな声で『Sing』を歌い出した。彼女の歌声に合わせ、ここから新たな人生が始まるように上がる幕。物語は、大黒摩季が歌う理由を示す想いを響かせながら始まった。ピアノの音色のみを背景に朗々と歌う声が、一人一人の心のスクリーンへ、ここまで大黒摩季と共に歩み続けてきた、その人自身の様々な物語を思い返すように映し出してゆく。彼女の気持ちが高ぶるごとに、その歌声にも深みを増してゆく。大黒摩季は心の翼を広げ、歌声を力にゆっくりと羽ばたきだした。

幕が開ききるや、ギターを携えた大黒摩季が上段ステージに凛々しい姿で立っていた。彼女はレスポールを掻き鳴らし、最新ナンバーの『SPARKLE』を高らかに、雄々しく歌いあげる。その先に何が待ち受けていようと、どんな困難が立ち塞がろうと、心燃え立つ意志を胸に自らの道を突き進む。彼女自身が、この先へ向けた自身の生き様を自らの心へ、そして、訪れた一人一人の心へ、声の楔を打ちつけるように歌っていた。その声は、ここに集った人たちの心も未来へと先導していく。大黒摩季の掲げた意思に追随することで、自分の未来も何かしら変えていける。そんな自信を、大黒摩季は『SPARKLE』を通して与えてくれた。

時空が歪み、時計の針がものすごい速度で逆回転しだす。さぁここからは、時代や時空を超えて、そのときごとの自分に戻って騒ごうか。その幕開けを飾ったのが『あなただけ見つめてる』だ。彼女の歌に合わせ、フロア中から突き上がる数多くの拳。ハスキーな声の装いを宿したことで、その楽曲には深みと迫力が増している。かつてのような突き抜ける開放感も魅力だが、深みを携えた今の声だからこそ、その歌は歌詞へ綴った想いに説得力を与えていた。「あなただけ見つめてる」と歌いながら見つめるその視線が、胸を熱く貫いた。

哀愁を帯びた音色が、華やかさを抱きながらも一気に激しさを増す。ダンサー・チーム「BLACK STARZ」を従えた大黒摩季は、『DA・KA・RA』を熱情した声で歌いあげる。曲が進むごとに、熱を抱いた歌声が情熱の風となって身体を吹き抜ける。続く『チョット』でも、ダイナマイトソウルな歌声に魂を奮い立てながら、観客たちが大はしゃぎしていた。当時以上に迫力を増した楽曲が、心の中へ次々と熱い歌の風を吹かせる。まるでメドレーのようにノンストップで続く流れも嬉しいが、ラテン要素も交えたアレンジを施し、よりパッションに満ちた姿でこのブロックの曲たちを描きだしたことで、大黒摩季は真夏のような音楽の熱が照りつける空間へ観客たちの気持ちを連れだしていった。

「BLACK STARZ」を従えたまま、情熱的な南国の宴は『Harlem Night』へ。大黒摩季の誘いに乗せ、場内中の人たちが手にしたペンライトを左右に振りながら、この空間を、このひとときだけは、週末のダンスホールへと塗りかえてゆく。ノンストップで続くライブは、情熱を抱いたまま『別れましょう私から消えましょうあなたから』へ。これまで以上にセクシーに、しかも凛々しい女豹のような眼差しで、大黒摩季は観客たちを妖しく落としていった。

曲を止めることなく、その場に熱情したグルーヴを描きながら演奏は上がり続ける。ぼさっとしていたら、このパーティーに乗り遅れるわよとでも言うように、大黒摩季は自立した女性のいろんな感情を歌っていた。あの頃以上に歌詞のひと言ひと言へ深みを覚えるのは、それだけ彼女が説得力をもって歌っていたからに他ならない。

ギターの音色が、物語の情景を巧みに塗りかえる。さらにファンキーでパンチの効いた演奏を背に、大黒摩季は大きく、逞しく『永遠の夢に向かって』を熱唱。舞台の上では、ベーシストと妖艶に絡みあう姿も。その歌声とパフォーマンスは雄々しいなんてものじゃない。熱情した想いの塊が、胸の奥へ奥へと突き刺さってくるような迫力だ。魂を鼓舞するその歌声についていけば、自らも途切れない夢に向かって突き進める。そんな風に勇気と強い意思を、大黒摩季は『永遠の夢に向かって』を通して伝えていた。

MCでは、暴れすぎて怪我を負ってしまい、今し方舞台の上で絆創膏を貼ったことを伝えたり、会場中の人たちと一緒にWAVEをしながら、その様を微笑ましい笑顔で見つめていた。さらにこの日は、間髪入れずにヒット曲を届けることも伝えてくれた。「心は17歳、身体は53歳、自分のペースで楽しもう」と口にした言葉も印象的だ。

次のブロックでは、ヒットしながらもテレビで一度も歌うことのなかった『あぁ』と『』をプレゼント。まずは『あぁ』を、ゆったりとした声で歌いだした。ここまでパワフルに攻めたライブだったからこそ、温かさを抱いた楽曲の上で気持ちを解き放つように歌う声からは、身近に寄り添う優しさも伝わってきた。歌詞のひと言ひと言にパッションを覚えるのも、その言葉の意味や想いに自らの人生経験を重ねて受け止めていたからだ。もちろん、大黒摩季の歌声が嬉しい心のエールとして響いてきたからこそ、気持ちが前を向いていたのも理由の一つだ。

続く『空』でも、大黒摩季はこの空間の屋根を突き破り、この場へ青空を連れだすように歌っていた。大黒摩季の鳴らすタンバリンのリズムが弾むごとに、気持ちも弾みだす。そのリズムと歌声の楽しさへ導かれるように、何時しか彼女と一緒に身体を大きく上下に揺らしていた。とても身近さと親しみを覚える歌声と楽曲だ。どんどん心が晴れてゆく。そんな感覚へ浸っていられるのが嬉しい。大黒摩季が左右に大きく振る腕の動きに合わせ、フロア中の人たちもペンライトを青く染めながら、この空間に揺れ動く大きな青空を作りあげていた。

切々とした、でも優しさを抱いたピアノの音色が鳴り響く場内。その音色へ導かれるように舞台背景にたくさんの星が瞬きだす。星の海に照らされた中、演奏陣が壮麗な音を紡ぎだす。そこへ、真っ白いドレス姿に身を包んだ大黒摩季が登場。歌ったのが、ラブバラードの『夢の続き』。とても幻想的な雰囲気だ。雅な香りの中へ心騒ぐリズムもさりげなく加えながら、幸せに浸る女性の心模様を、目の前に広がる銀河のような星空へ向かって優しく想いを届けるように歌っていた。そんな風に見える姿で彼女は歌っていたのだ。祈るように歌う声が、何時しか心を優しく抱きしめていた。

舞台の上から、ゆったりと流れだしたマーチングのリズム。大黒摩季は、歌声に付けた翼を少しずつ広げ、そこからゆっくりと羽ばたくように『Come To Me,Once Again』を歌う。曲が進むごとに躍動するビート。楽曲は、壮麗ながらもドラマチックな展開を成してゆく。歌声の導きへ呼ばれるように、気持ちも少しずつ弾みだす。同じバラードでも、この曲は嬉しく気持ちを騒がせる。心が奮い立つ、そんな感覚を覚えたのも嬉しい。舞台の上で指を前へと突き刺して歌う大黒摩季の姿は、雄々しく、何より自信に満ち満ちていた。とても切ない歌なのに、後悔した気持ちを、彼女は強い勇気に変えるように歌いあげていた。

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