さぁ、感じるままに身体を揺らし、大きく手を振り続けろ。自分を開放してこそライブ。そんなあなたの自由の鍵を回してくれたのが、この日のNothing’s Carved In Stoneだ。

村松拓(Vo&G)、生形真一(G&Cho)、日向秀和(B)、大喜多崇規(Dr)という強烈なメンバーが集まり2009年より始動したNothing’s Carved In Stone。本当だったら、2020年2月27日に「SPECIAL ONE-MAN LIVE “BEGINNING 2020″」と題して単独公演を行なうはずだった。だが、コロナ禍により、ようやく1年後に行なうことが出来た。ただし、まだまだ開催条件の多い環境ということもあり、動員にも制限があれば、20時前にはライブを終えるなど、いろんな制約が課されていた。でも彼らは、どんな状況の中だろうと生きた音楽を届ければ人の心が動くことをわかっていた。この日は、有観客/ライブ配信という2つの形を取って公演を実施。演奏曲も、2009年に発売した1stアルバム『PARALLEL LIVES』の全曲再現+代表曲というスペシャルな内容。2月27日(土)に新木場STUDIO COASTを舞台に行なった「SPECIAL ONE-MAN LIVE “BEGINNING 2021” feat.『PARALLEL LIVES』」。その日の模様を、ここにお伝えしよう。

Dr. 大喜多崇規

エレクトロな音が会場内を浮遊する中、先に姿を現したドラムの大喜多崇規が流れる音に合わせビートを叩き出す。そこへベースの日向秀和が加わり、リズム隊が重厚かつタイトなグルーヴを作り出した。その上に生形真一がノイズなギター音を重ね、カオスな世界を描き出す。最後に舞台へ姿を現したヴォーカルの村松拓を確認するや、生形真一が冴え渡るギター音を掻き鳴らしだした。楽曲は『Blow It Up』へと形を変え、観ている人たちの魂へ熱い火を付けてゆく。フロアでは、早くも拳を振り上げ思いをぶつける人たちがあふれだしていた。心地好い緊張感を持ったソリッドでヘヴィなグルーヴが、観客たちの身体を大きく揺さぶる。これから始まる物語への期待が高まりだす。沸き立つエナジーを解き放ちたい衝動が身体中を包みだす。

Vo.&Gt. 村松拓

4人の感情が一つになり、凄まじいカオスな音を繰り出した。切れ味鋭いギターサウンドと、激しくスラップするベース、性急なドラムビートが交錯してゆく上で、村松拓が黒いレスポール・カスタムを弾きながら、次第にエモーショナルさを増してゆく歌声を響かせていた。心地好い緊張感を持った『Like a Shooting Star』が身体を騒がせる。でも心は、つかみを持った歌に強く惹かれていた。衝動と高揚、陶酔と興奮、色々な感情を巻き起こしながらライブは進んでゆく。

演奏は止まることなく『Spirit Inspiration』へ。激しくもエモーショナルなサウンドに触発され、気持ちのレベルメーターがグングン上がりだす。このまま限界点を超え、レッドゾーンのその先までハイな気分へ導いてくれ。フロア中から突き上がる無数の拳が、観客たちの気持ちを現していた。火照りだした感情は誰にも止められない。いや、もっともっと熱を注いでくれよと心の声を上げていた。もう下がんないよ、この感情は!!

Gt. 生形真一

ここからは、1stアルバム『PARALLEL LIVES』の全曲再現のブロックへ。アルバムの曲順通りに進めたところは、「全曲再現」という言葉のこだわりを示してのこと。巨大なスクリーンに1stアルバムのジャケットを映しながら演奏を始めるところも粋な演出だ。

ライブは、アルバムの冒頭を飾った『Isolation』からスタート。もう12年近く前の作品というのを忘れてしまうくらいにスリリングな楽曲だ。いや、その曲が何時の時代など関係ない。そこに魂が生きていれば、それが何十年前だろうと、何十年後に聞こうが、魂は揺さぶられる。その嬉しさを覚えながら、大きく身体を揺らしつつ『Isolation』を受け止めていた。

言葉のひと言ひと言を噛みしめるように、村松拓が『Silent Shades』を歌いだす。秘めた熱を抱いた楽曲のように、心地好く駆ける演奏に触れ、気持ちも身体も優しく揺れる。ノンリバースシェイプのファイヤーバードを抱えた生形の涼やかなアルペジオも心地好い。肩肘抜いた気持ちのまま、ハートフルでエモーショナルな音にこのまま酔いしれていたい。

村松拓のクリアーなギターの旋律へ、再び自身のシグネチャーES-355へ持ち替えた生形真一が歪んだ音を絡ませた。爽やかさも抱いたギターロックナンバー『Same Circle』が流れだす。演奏が進むごと、場内に熱が孕みだす。その熱は破裂するのではなく、心地好い高揚を継続させながら、観ている人たちの意識を揺らしていった。陶酔しながらも、次々と注ぎ込まれる熱に浮かされる。そんな微熱を越えた、発熱寸前の陶酔感が堪らなく心地好い。

Ba. 日向秀和

少し酩酊した感覚をもっと蕩けさせるように、Nothing’s Carved In Stoneはミドルグルーヴな『November 15th』を奏で、気持ちを、身体を揺らしていく。サビへ突入した途端、一気にエモさがアップするように、浮遊感と熱情した様を巧みに交錯してゆくところも、この曲の魅力だ。それまで身体を揺らしていた人たちが、サビでいきなりヒートアップしたように拳を高く突き上げる様は、見ていて壮観だ。

演奏陣のテンション高い音の駆け引きが生み出す心地好い緊張感。破裂寸前の衝動を抱えた演奏の上で、沸き立つ思いのままに歌をぶつける村松拓。『Hand In Hand』を通し、Nothing’s Carved In Stoneは爆発寸前のテンションを持続させてゆく。少し張りつめながらも、その中から生まれる熱に浮かされるのが心地好い。そんな不思議な感覚を生み出していた。

さぁ、ここからふたたび攻めようか。生形真一のギターが歪む叫び音を荒々しく掻き鳴らすと同時に、リズム隊が重いグルーヴを重ね、気持ちを上げてゆく。『Moving In Slow-Motion』を歌う村松拓の歌声もエモーショナルだ。高揚した歌を届ける背景で暴れ続ける生形真一のアグレッシブな演奏が、観ている人たちに興奮というエナジーを注ぎ込んでいった。

生形真一の爪弾くギターの音色が、観客たちを異境の世界へ誘う。幻想的、いや、気持ちを幻惑させながらも次第に音の唸りを大きくしてゆく演奏に触発され、観ている人たちが身体の動きをどんどん大きくしていった。『Diachronic』、心をウキウキと弾ませる雄大なのにエモさを持った楽曲だ。

生形真一がペルハムブルーのSGで奏でるアルペジオに絡みつく大喜多崇規のタムによるフレーズ、そしてそれをグッと引き締め押し上げるような日向秀和のソリッドなベースライン…張りつめた音をぶつけあう演奏から始まった『Thermograffiti』では、ざらついたグランジ的な香りも振りまきながら、身体を突き刺すようなソリッドな音を響かせてゆく。クールな演奏の上で、熱を抱く生きた歌を届ける村松拓。歌がとてもエモーショナルだからこそ、ソリッドな音と交錯したとき、そこに不思議な高揚を作りあげてゆく。そして…。

バグパイプの音色が響く場内。そこへ生形がシンプルながらも印象深いギターの旋律を重ねると、村松拓が『New Day』を歌いだした。抑えた感情の中へ発火しそうな熱を秘めているからだろう。抑えた声と演奏で表現しながらも、乾いた音と歌声が混じり合う楽曲に触れながら心の中に燻る熱を感じていた。ミドルメロウな感情抑え目の楽曲なのに、そこにも高揚を覚えていたのは、Nothing’s Carved In Stoneというバンド自体がエモーショナルな衝動をつねに身体中から発散させているからに違いない。

『PARALLEL LIVES』全曲再現も佳境へ!興奮と熱狂のライブ後半戦

Nothing’s Carved In Stone

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<CD>
01.Deeper,Deeper
02.Recall
03.Flame
04.No Turning Back
05.Beautiful Life
06.Walk
07.Impermanence
08.Wonderer
09.We’re Still Dreaming
10.Bloom in the Rain

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Black Smoker Heritage DoraKitty
S7Gaoi AT Now For Ever Orange 穴見慎吾
つば九郎ウクレレ The Realist RV5PeA SGZ Laramidia
Orange Hinatch Sheelan Martin Style41 SGZ
G7th Capo DIXON
LUNASTONE MU-TRON Dean MYK