観客たちを無邪気な少年や少女に巻き戻す、LINDBERGのライブがかけた素敵な魔法!

LINDBERGデビュー37周年を記念し、4月に全国7カ所で行ったLINDBERG LIVE TOUR 2026「Hello!New Days」。本当なら4月に行うはずだった東京でのファイナル公演が、メンバーの体調不良により延期に。その振替公演が、7月19日にEX THEATER ROPPONGIで開催された。

がちゃがちゃとした猛々しくも華やかなSEが流れだす。ステージに登場したメンバーに向けて、たくさんのクラップが鳴りだした。そこへ…。

渡瀬マキ(Vocal)

軽快なビートを響かせ、演奏が駆けだした。LINDBERGは『だってそうじゃない!?』を通して、満員の観客たちの身体を心地よく揺らしだす。渡瀬マキ(Vocal)のドレッシーで華やかな衣装も視線を惹きつけるが、ときにファルセットも交えて響かせるハートフルな歌声と、楽器陣の奏でる力強い演奏が交錯する様に刺激を受け、早くも心が踊りだしていた。気持ちを弾ませる嬉しい幕開けだ。平川達也(Guitar)のドライブしたギターソロも、騒ぎたい感情の背中を押していく。曲が進むごとに大きな唸りを上げていく展開に触れ、ドキドキが止まらない。

川添智久(Bass)の唸るベースの音色に、達也の荒々しいギターの音がシンクロする。2人の演奏に小柳”Cherry”昌法(Drums)がシャープなビートを重ねるのを合図に、演奏は、ロックンロールナンバーの『RUSH LIFE』へとなだれ込んだ。跳ねた演奏の上で、マキが高く手を振り上げ、感情を高ぶらせて歌えば、観客たちも高く腕を掲げ、彼女と一緒に「RUSH LIFE」と歌っていた。みんなで、火照った心のビートを一つに重ねて楽しむ、このひとときがたまらない。LINDBERGは早くも、胸をときめかせるロックンロールのマジックを観客たちにかけていた。

CHERRYのドラムロールが炸裂した。サポートメンバーの佐藤“darling”達哉(Keyboards)を加えたステージ上の5人と観客たちが共に感情のアクセルを上げ、テンポアップした『E.F.Funny face』に乗せて、ゴキゲンなロックンロール・パーティーをこの場に繰り広げた。ときに飛び跳ねながら、軽やかに身体を揺らして歌うマキ。その姿に合わせて、場内でも同じように身体を揺らす人たちがあちこちに生まれていた。何より、楽器陣が荒々しいロックンロールの演奏で攻めてくるんだもの、観客たちがはしゃいでいたのも、すごくわかる。終盤、リズム隊の演奏が重厚な音で攻めだしたときにも、気持ちが嬉しく騒いでいた。

川添智久(Bass)

MCでマキは、「今回のライブのテーマは、ポップでカラフル。いろんな色のLINDBERGを楽しんでほしい」と語っていた。

その言葉を証明するように、次にLINDBERGは『YAH! YAH! YAH!』を通して、観客たちを色鮮やかでポップな世界へ連れ出した。後ノリのリズムの上で、温かい声を響かせるマキの歌に触れていると、自分の心も煌めきだすようだ。演奏は、意外と重厚さを持ちながらも、曲調自体が華やかであり、マキの歌声が暖色系の輝きを放っているからだろう、弾む演奏に触れていたら、身体がウキウキと踊りだしていた。ときに、マキと観客たちが歌を掛け合えば、切れの良いリズムに合わせて楽器陣がさりげなくポーズを決めて演奏をするなど、それぞれに見せ場も折り込みながら、心はしゃぐ景色を作りあげていく。

さらにビートを弾ませ、はしゃぎたい感情のギアを上げるように、LINDBERGは『SIDE By SIDE』を演奏。この曲でも、踊るようなマキの歌声と楽器陣の奏でる音がシンクロし、一体化した表情を描き出す。そのたびに、観客たちも弾む演奏に刺激を受けて、気持ちを踊らせていた。この日は、明るく華やかな楽曲が多いように、どの歌も胸に心地よく溶け込むのが嬉しい。その上で、ライブ特有の臨場感を持った演奏を見せてくるからこそ、大勢の人たちが身体を揺らし続け、クラップをして熱狂を分かち合っていた。達也の駆け上がるようなエモーショナルでメロディアスなギターソロも、胸を熱くした。

平川達也(Guitar)

ザクザクとした達也のギターの音色が響き渡れば、智久のベースの音が大きなうねりを作り上げ、そこへCHERRYがタイトな音を重ねだす。続く『胸さわぎのAfter School』では、タイトルのように、楽曲に触れている間、ずっと胸さわぎするドキドキを感じていた。眩しい青春時代の景色をよみがえらせるように、LINDBERGはこの曲に乗せて、観客たちの心を10代の少年や少女に戻し、マキの歌をストーリーテラーにしながら、失くしかけていた青春時代のときめきをよみがえらせていた。彼女の歌声を筆頭に、楽器陣の演奏の絵筆が、一人ひとりの心にドラマチックで眩しい景色を塗り上げる。だから、観客たちも心を素直に解き放ち、眩しい景色の中へ飛び込み、マキと一緒に手を大きく振りながら無邪気な気持ちではしゃいでいた。

CHERRYの叩き出すジャングルビートの上に、達也がザクザクとした粗いギターの音を重ねだす。そこへマキが甘い声を乗せるように『Sugar Free』を歌いだした。彼女のハートフルな歌に触れていると、胸の中にキラキラとした眩しい輝きが広がっていくようだ。激しく躍動しながらもブルーズな香りも漂わせる演奏に刺激を覚えながら、誰もがマキの甘い歌に乗せて心地よく身体を揺らしていた。

小柳”Cherry”昌法(Drums)

続くMCでは、LINDBERGは毎年4月にツアーをやっていること、1989年4月25日にデビューしたことから、その月はBABY(ファン)たちに深謝の気持ちを伝えることと、メンバー生存確認のためにライブをやっているとも伝えていた。

ゆったりとしたラテン系のリズムに乗せて流れだしたのが、『忘れないで』だ。ミドルメロウながらも軽やかに弾む演奏に乗せて、マキが「忘れないで」と歌うたびに、この曲でも、眩しかった青春時代の景色が、記憶のスクリーンに映し出されていった。軽やかに駆ける演奏の上で、思いを響かせて歌う。彼女の声に寄り添うメンバーの甘いコーラスも、この楽曲に浪漫の色を塗り重ねていた。

白いスポットライトの光を一身に浴びながら、マキが『you were there』を歌いだした。心は前を向きながらも、物悲しさを覚える歌詞にも惹かれるが、曲調が、どこか郷愁を呼び起こすからだろう、演奏に触れていたら切なさを覚えていた。でも、肌に優しく染み渡る音色にうっとりしたくもなる。達也の奏でた哀愁を帯びた旋律が、都会の喧騒を飛び越えて、触れた人たちを海辺の夕暮れ時や、夜の帳が降りる頃の景色へと連れ出し、しっとり酔いしれる気持ちに染め上げていた。

ふたたび躍動するように、LINDBERGは『清く正しく行こう』を奏でだす。「昨日より今日よりも明日へ」と、言葉のひと言ひと言を自分に言い聞かせるように、少し早口でマキは歌っていた。曲が進むごとに彼女の感情も、演奏の熱も上がりだし、楽曲が希望と華やかさを増していく。達也のギターソロがブルーズな旋律を奏でるなど、楽器陣が圧の強い演奏を繰り広げていた。その熱に引き寄せられるように、高らかに歌うマキに向けて、高く突き上げられた多くの拳が場内で揺れていた。

短いMCを挟んで届けたのが、4月に配信リリースしたばかりの『Be Okay』。派手で華やかに、でも、軽やかに弾けるロックンロールの演奏が自然と感情を上げていく。この曲が、青春という景色の中に飛び込み、夢や目標に向かって突き進む思いに染め上げた。心に光を降り注ぐ楽曲だ。この曲に触れていると、信じた夢に向かって我武者羅になっていた10代の頃の気持ちがよみがえる。たとえ、挫けそうなほど弱々しくてもいい。それを奮い立てて前へと突き進む自分に染め上げてくれたのが嬉しかった。間奏で、観客たちが声を一つにして「Wow Oo! Oh! Wow」と歌った、あの一体感がたまらなく胸を熱くした。たとえボロボロの心でもいい、限界を超えた先に待っている景色に向かって、今は、「Wow Oo! Oh! Wow」と声を上げていたい。

佐藤“darling”達哉(Keyboards/Support)

ギターの旋律が駆けだすのをきっかけに、演奏も一気に熱を上げて駆けだした。LINDBERGは『LIVE your LIFE』でも、この空間に晴れ渡る景色を描き出していた。この曲でも観客たちは、マキの歌う声に気持ちを重ねながら大人の青春模様に心を染め上げ、ときにクラップをし、拳を力強く振り上げ、高ぶる思いをメンバーにぶつけ返していた。

CHERRYの叩くカウベルの音に乗せて、達也のブルーズなギター演奏が炸裂した。マキは『君のいちばんに…』を通しても、挫けそうな心にエールを送るように歌っていた。彼女が「大丈夫 大丈夫だよ」と自分に言い聞かせるように歌うたびに、その言葉を自分へのエールとして受け止めた観客たちも、マキと一緒に気持ちを奮い立て、前を向いていた。心が挫けそうになったら、この歌を耳にすればいい。きっと勇気を持てる自分になれるはずだ。

ここからは、LINDBERGのライブではお馴染みの曲たちを次々とぶつけてきた。その先陣を切ったのが、『恋をしようよ Yeah! Yeah!』。大勢の人たちがマキと一緒に「Hello! I Love You 恋をしようよ Yeah! Yeah!」と歌いながら、身体を大きく揺らし、拳を上げてはしゃぎだす。彼女自身が、サビを観客たちに任せ、みんなが笑顔で歌う姿を見ては、手拍子をしながら眩しい笑顔を浮かべていた。この曲の間中ずっと、気持ちがはしゃいでいた。「Hello! I Love You 恋をしようよ Yeah! Yeah!」と歌うたびに、眩しい恋にときめいていた10代の頃の少年や少女に戻れる。そんな素敵な青春の魔法を、この曲はいつだってかけてくれる。

昨年配信リリースした『BLACK SPIDER』では、荒々しい音を唸らせて駆ける演奏に乗せてみんなでクラップをしながら、気持ちをロックなモードへ染め上げ、さらに熱を帯びた景色をこの場に作りあげていった。熱を上げて駆け続ける演奏と気持ちを高ぶらせて歌うマキに向けて、場内から多くの共感の腕が突き上がり、この場に熱い、熱いロックンロールな盛り上がりの宴を作りあげていった。

「POWER」と叫ぶ声を合図に、跳ねたファンキーで派手なロックナンバーの『POWER』が飛び出した。高ぶる思いを矢継ぎ早にぶつけるマキ。その気持ちを煽るように、ときに華やかな音色も織りまぜつつ、豪快にドライブした演奏が、この場に熱狂や興奮という言葉の似合う景色を生みだしていった。間奏では、CHERRY、智久、darling、達也と、それぞれのソロプレイを組み込みながら、魂を奮い立てる熱い演奏と歌声をぶつけ、観客たちの気持ちを煽り続ける。後半には、ピンクレディーの『UFO』など、遊び心を持ったカバー演奏も交えつつ、終盤に向かってさらに熱狂へ導くエンジンをフル回転させながら、パワー漲るライブをみんなで作りだしていった。

最後にLINDBERGは、『今すぐKiss Me』を演奏。マキに煽られるまま、観客たちが「ドキドキすること やめられない」と歌い、「Oh! Yeah!」と叫べば、サビでは、彼女の歌に「Wow Wow」と声を返すやり取りも誕生。歌詞の一節通り、この曲が始まった途端、いや、ライブに触れている間中ずっと、ドキドキが止まらなかった。年齢も立場も何もかも脱ぎ捨て、ただただ純粋に音楽に夢中になっていた自分になれる。きっとそれこそが、ドキドキすることなんだと思う。気づいたら、彼女の歌声に向かって「Wow Wow」と声を交わしたり、腕を突き上げて一緒に歌ったりする人たちがあちこちに生まれていた。互いに歌声のKISSを交わしあう、このひとときが最高だ。

達也のロックンロールなギターが火を吹いた。アンコールは、LINDBERG初期ナンバーの『10セントの小宇宙』から始まった。心地よさの中にもスリリングさを抱いた演奏の上で、マキが、甘い青春の香りを振りまくように歌っていた。軽快に駆ける演奏に合わせて、場内の人たちも腕を振り上げて、沸き立つ思いを返していく。気持ちを前のめりに歌うマキの姿も印象的だ。間奏では、観客たちがシンガロングする場面も登場していた。そのうえで…。

BELIEVE IN LOVE』が飛び出した途端、これまで以上に大きく床が揺れた。この歌を待っていた人たちも、きっと多かったからだろう、力強いマキの歌声に、大勢の人たちが「Wow Wow Wow Wow」と声をかけ合い、彼女と一緒に「BELIEVE IN LOVE」と声を張り上げ、高ぶる思いを解き放っていた。誰もが拳を高く突き上げ、熱いクラップを続ける。いや、ここにいるみんながLINDBERGのメンバーになって、一緒に歌いながら、この場に最高の景色を描きだしていた。落ちサビで、決めの演奏に合わせて腕を振り上げるたびに、破裂しそうなほど気持ちが高ぶる。そこから終盤に向かって、みんなが心を一つに熱狂する、身震いするくらいに気持ちが高ぶる展開に触れるたび、現実などすべて吹き飛び、最強の自分になって盛り上がれる。それが、たまらなく楽しい!

高ぶる気持ちが収まらない。だから、このままでは終われない。その思いに応えるように、三たびメンバーがステージに姿を現した。LINDBERGは最後の最後に、最高に胸を騒がせる『Over The Top』を届けてくれた。この曲でも、マキの歌に合わせて観客たちが「Over The Top」と声を張り上げ、熱い思いのやりとりを交わしていた。両手を高く掲げて手拍子をしながら歌う彼女に合わせて、場内でも、同じ動きをしながら「Over The Top」と歌う熱気に満ちた景色が広がっていた。 LINDBERGは、10月に東名阪のZeppを回るLINDBERG LIVE TOUR 2026「Zepp STEP JUMP」を、11月からは、各地のライブハウスを舞台にした全国ツアーLINDBERG LIVE 秋冬TOUR 2026「POP STEP JUMP」を行う。この楽しさを、ぜひ会場で体感してもらいたい。

PHOTO:土田紘
TEXT:長澤智典

《SETLIST》
  1. 1.だってそうじゃない!?
  2. 2.RUSH LIFE
  3. 3.E.F.Funny face
  4. 4.YAH! YAH! YAH!
  5. 5.SIDE By SIDE
  6. 6.胸さわぎのAfter School
  7. 7.Sugar Free
  8. 8.忘れないで
  9. 9.you were there
  10. 10.清く正しく行こう
  11. 11.Be Okay
  12. 12.LIVE your LIFE
  13. 13.君のいちばんに…
  14. 14.恋をしようよ Yeah! Yeah!
  15. 15.BLACK SPIDER
  16. 16.POWER
  17. 17.今すぐKiss Me
  18. 〈ENCORE〉
  19. EN1.10セントの小宇宙
  20. EN2.BELIEVE IN LOVE
  21. 〈W ENCORE〉
  22. WEN.Over The Top

平川達也(Guitar) 使用楽器・機材紹介

LINDBERG

LINDBERG LIVE TOUR 2026

Zepp STEP JUMP

2026年10月12日(月・祝)
名古屋 Zepp Nagoya
時間:OPEN16:00/START17:00
全席指定席

2026年10月16日(金)
大阪 Zepp Namba
時間:OPEN18:00/START19:00
全席指定席

2026年10月23日(金)
横浜 KT Zepp Yokohama
時間:OPEN18:00/START19:00
全席指定席

POP STEP JUMP

2026年11月6日(金)
広島 LIVE VANQUISH 
時間:OPEN 18:15、START 19:00

2026年11月8日(日)
高松 MONSTER 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年11月13日(金)
福岡 DRUM LOGOS 
時間:OPEN 18:00、START 19:00

2026年11月15日(日)
大分 DRUM Be-0 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年11月20日(金)
浜松 窓枠 
時間:OPEN 18:30、START 19:00

2026年11月22日(日)
四日市 CLUB ROOTS 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年11月23日(月・祝)
神戶 VARIT. 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年11月27日(金)
京都 FANJ 
時間:OPEN 18:15、START 19:00

2026年11月29日(日)
金沢 REDSUN 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年12月4日(金)
仙台 darwin 
時間:OPEN 18:30、START 19:00

2026年12月6日(日)
HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年12月10日(木)
札幌 PENNY LANE24 
時間:OPEN 18:15、START 19:00

2026年12月12日(土)
小樽 GOLDSTONE 
時間:OPEN 16:30、START 17:00

2026年12月18日(金)
東京 豊洲PIT 
時間:OPEN 18:00、START 19:00
全席指定席

チケット:¥7,700(税込)
入場時ドリンク代別途必要
未就学児入場不可

イープラス
https://eplus.jp/lindberg
ローチケ
https://l-tike.com/lindberg/
ぴあ
https://w.pia.jp/t/lindberg-a/


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