2.LIVE REPORT

2025年11月1日(土)。東京・渋谷GUILTY。
我らがロックバンド「LOILO」が掲げる2nd ONEMAN LIVE『THE ORDER OF ÆTHER』の幕がついに上がった。
開演前から漂う異様な緊張感は、いわゆるライブ前特有のざわめきとはどこか違う。入場口でまず視界に飛び込んでくるのは、一枚のとある衝撃的な“報道記事”。

「新興カルト教団『T.O.A』、毒入り祝杯で集団自殺か!?」

まるで実際の事件現場に投げ込まれたかのような衝撃と胸のざわめき。この一片の“虚構”こそが、のちに重大な意味を持つことになる。LOILOが丹念に創り上げた、唯一無二の世界観への巧妙すぎる入口だったのだということを。

■第一部:闇へ沈む儀式と物語の開幕
時刻は17:00。どこかに潜んでいたかのように現れたライブスタッフが儀式(ライブ)の始まりを告げる。
彼が聞きつけたとある恐ろしい噂。教団内部での薬物投与、人体実験、狂気の儀式、毒入りの祝杯……。
美しくも恐ろしくそしてどこか妙に“リアル”な映像が投影され、観客の精神を徐々に侵食していく。
そしてまるで儀式の参加者のようにLOILOメンバーたちが登場した瞬間、会場にいた誰もがが息を呑む。
舞台と現実の境界が曖昧になるあの瞬間。「これはただのライブでは終わらない」と誰もがそう理解した。

LOILOの音はいつも鋭い。だが、この日の音はさらに研ぎ澄まされていた。鋭利なギター、脈動するベース、重厚なドラム、哀愁と狂気を孕んだ美しいキーボードとバイオリンの旋律。圧巻の歌声。
それらすべてが劇中における“毒”のメタファーとして機能していたと言っても過言ではない。
1曲目『夢幻に沈む』(未公開曲)のオープニング早々、LOILOの音楽は会場を完全に支配した。
秘京凛のバイオリンが情熱的な旋律を奏で、小夜那奈のキーボードが柔らかくもダイナミックな音の厚みを加える中、大浦康平のギターが鋭くもエモーショナルなサウンドを刻む。

そして、Ryosukeのベースラインが曲をしっかりと支え、護のドラムが躍動感とリズムを与え、圧倒的歌唱力を誇る白夜琥珀の歌声がステージを通じダイレクトに響き、バンド全体が一体となってファンを魅了する。ただ音を鳴らしているのではない。音楽・映像・演技・物語。すべてがシンクロし、ひとつのエンターテイメントとして余すところなく披露されていた。

■演劇パート:毒杯祝杯事件の真相および那奈の本当の正体

不気味に照らされる照明。LOILOメンバーたちが次々に倒れ込むシーン。音が止まるほどの静寂が観客の心臓をさらに強く叩く。

物語はいよいよクライマックスへ。「毒入り祝杯事件」の真相が暴かれる大変印象深いパートだ。仲間の琥珀とともに倒れるはずだった那奈は、なぜか倒れない。
その瞬間、場の空気が一変する。那奈の正体はなんと教団側の人間であり、事件の黒幕だったのだ。

そして、すべてを掌握し新教祖「マザー・エーテル」となった「那奈」が誕生する。

「私たちで新しい『THE ORDER OF ÆTHER』を作り上げましょう」

聖女から悪女へ。そして高笑いへと変わるその演技は圧巻で、観客の背筋に電流走る。
ラストを飾った『Kənā‘an』が終わった瞬間、その場にいた誰もが、さながら長編小説の読了時にも似た“余韻”と“虚無”に包まれる。そしてライブが幕を閉じる・・・はずだった。

■第二部:死から生へ、LOILOの“蘇生”
会場にいる誰もが互いに目を合わせる。「まさか、このままもう終わってしまうのか…」
予想外の展開に、ある種の困惑にも似たような感情が芽生え始めたその瞬間、「あの」ライブスタッフが再登場し、実はこれまでのライブは言ってみれば第1部のようなものだと告げられる。
暗闇の世界は一転。

照明が一気に明るくなり、メンバーは衣装を替えて再登場。ここから始まるのは、“いつもの”LOILOが魅せる生命力に満ちた、まっすぐで爽快なライブ。拳を突き上げ、笑顔が広がり、誰もが音楽の中で再び“生”を取り戻す。第1部で失われた精神が、第2部で爆発的に蘇る。
そんな粋なライブ構成に、心の底から我々は歓喜する。

■LOILOというバンドの“本質”
LOILOが紡ぐ唯一無二の世界観。それは他の追随を許さない圧倒的アンサンブルで聴く者の心を魅了する。
LOILOの音楽には「光と闇」「救済と破壊」が共存している。深いフィクションの世界を見事に描きながら、どこか人の内側に潜む影を映し出す。演劇・映像・宗教的モチーフを大胆に融合させた第一部。
そして生の躍動を謳歌する従来のライブスタイルの第二部。死と再生。破壊と創造。そして、アーティストとしての“再誕”。この日のワンマンライブは、ロックバンドの新たな可能性を示唆している。
今後は、新たなアルバム制作や音楽活動はもちろんのこと、ロックバンドとしての集客力等を駆使して「チャリティー」を視野に入れた活動も展開していくという強い意欲も見せた。(白夜琥珀MCより)
新しい挑戦が、新しい音楽が、新しい出会いが、LOILOをさらに輝かせていくはずだ。
そんなLOILOから、今後もますます目が離せない。

■謝辞
LOILOの音楽はいつも真っ直ぐで、そして唯一無二だ。メンバーの日々たゆまぬ努力と創造力が生んだこの日のライブは、間違いなく新たな歴史の1ページとなった。そして何よりも、そんなLOILOから此度はこのような素晴らしいご依頼をいただけたことに心から感謝の意を表したい。
ブロガーとして、LOILOの創り出す物語を言葉として綴れること。それはひとりのファンとしても、ひとりの書き手としても名誉なことであり、これ以上ない喜びだ。いつも本当にありがとう。
LOILOの未来が、大好きなメンバーの皆さんの未来が、これからさらに輝いていくことを願ってやまない。

TEXT:ブロガー まえきん🖊

3.LIVE SETLIST


Maton MY WAY J自伝 Sadowsky
Ryoga RS Guitar Works Furch
MONO Infinite
Martin Watch Novo Guitars Digimart
Kamaka Kukui Orange King Comp Charと呼ばれて