
Sparkの最新体験と豪華ギタリストの共演
去る2025年8月23日、渋谷LushHubにてPositive Grid DAY 2025が開催された。日本初の大型ファンイベントとなったこのイベントでは、スマートアンプPositive Grid Sparkシリーズを軸に、製品の魅力とギタリストたちの多彩な演奏が交わる特別な一日が繰り広げられた。
Positive Grid Sparkシリーズの世界
2013年に米国で創業した同社は「音楽をもっと自由に楽しむ」という思想を掲げ、真空管モデリングやアプリ連携を駆使し、リアルで表現力豊かなサウンドを追求してきた。Sparkシリーズはその象徴であり、今では自宅からステージまで幅広く支持されている。
会場はブランドカラーの赤を基調にコーディネートされ、ステージ背後にはSparkシリーズが勢揃い。サブエリアには試奏ゾーンや展示が用意され、来場者が自由に製品を体験できる工夫が随所に施されていた。オープニングからMCのGO原(メディア・インテグレーション)が高いテンションで進行。製品紹介からイベントの趣旨、展示ブースの説明まで丁寧にアナウンスし、多くのギタリストや出演者のファンが集まった会場は、すでに熱気に包まれていた。

豪華ギタリスト陣によるステージ
メインステージには、西尾知矢 × Mayto.、猪狩秀平(HEY-SMITH) × 笠原健太郎(Northern19)、ROLLY、AssH × 今西勇仁といった、世代もスタイルも異なるギタリスト陣が登壇。多彩なアーティストによる演奏は単なるデモンストレーションを超え、Sparkシリーズの幅広い魅力と可能性を鮮烈に印象づけた。


最初に登場したのは、テクニカルギター系YouTuberとして人気を誇る西尾知矢とMayto.。オープニングは西尾の楽曲『クラッシュへちま』をツインギターで披露し、冒頭から観客を圧倒した。それぞれのソロ演奏(Mayto.は『Dawn Strategy』、西尾は『大根仙人』)続いた後、ラストはMayto.がこの日のために用意した新曲『ソフトズッキーニ』を演奏。西尾の代表曲『クラッシュへちま』へのアンサーソングとして命名されたこの楽曲は、クランチサウンドを基調にした夏らしい爽やかなアンサンブルが印象的だった。
「たくさん弾いて音を聴いてもらいたい」というMayto.の言葉どおり、Sparkアンプの音色の良さと多彩なバリエーションが存分に示されたステージとなった。演奏後、Mayto.は「お客さんの表情が、ギターキッズのように輝いていた」とコメント。観客の熱気を象徴する言葉で、このステージを締めくくった。

猪狩秀平と笠原健太郎は、Spark 2を事前知識なしで体験するユニークな企画に挑戦。「楽器屋さんで初めての機材に触れるような気持ち」と語る彼らに、MCのGO原が使い方をレクチャーした。
Sparkは本体だけでも直感的にリアルなギターサウンドを得られるが、専用アプリを組み合わせることで33種のアンプと43種のエフェクトを駆使したオリジナルプリセットを作成できる。さらに世界中のユーザーと共有できるToneCloudや、YouTube上の楽曲を解析してコードを表示する自動コード解析機能も搭載されている。ザック・ワイルドやポール・ギルバート、ヌーノ・ベッテンコートら本人作成のプリセットも公開されており、二人はそのリアルさに驚きを隠せない様子だった。GO原の「今日一番欲しくなった製品は?」という問いに、猪狩は「机の上にSpark MINIを置きたい」、笠原は「ツアーでSpark GOを持ち運びたい」と答え、その等身大のリアクションは来場者の共感を呼んだ。

ROLLYのステージは、開演前に隣のサブステージで宮脇俊郎とMayto.がセッションしていた場面に飛び入り参加するサプライズで幕を開けた。メインとサブが一体となる奇跡的な瞬間に、観客からは大きな拍手が起こった。 続く本編では「ROCK FUJIYAMA」とのコラボ演出や、SparkアプリのAI機能を使った即興サウンドづくりを披露し、ROLLYらしいユーモアと驚きに満ちた時間となった。

ROLLY
本イベントの模様は出演者のYouTube chでも公開される。そちらもあわせてお楽しみいただきたい。
・西尾知矢
・猪狩秀平の大阪のバンドマンチャンネル
・ROCK FUJIYAMA
・今西勇仁