藤巻亮太は両手を大きく揺らし「君をもっと 愛をもっと欲しいのさ」と歌いながら、この場に、喜びと幸せの風を巻き起こしていた。その風が、きっと何かを変えてくれると信じて…。
藤巻亮太が、地元の 山梨県は山中湖交流プラザきららで2018年から開催している「Mt.FUJIMAKI」。今年は、9月28日に「Mt.FUJIMAKI 2024」と題して開催。出演したのは藤巻亮太を筆頭に、氣志團・木村カエラ・flumpool・高橋優・家入レオ・斉藤壮馬・Reiという面々。

イベントのトリを飾る形で、藤巻亮太がステージへ登場。彼は、会場に足を運んだたくさんの仲間たちと想いのキャッチボールを交わそうと、『キャッチ&ボール』を歌いだした。みずからクラップをし、観客との心の距離を縮めだす。藤巻亮太は軽快に走る楽曲に乗せ、心の中にわだかまった感情を歌の風に乗せて吹き飛ばすように、晴れた声を会場中に響かせていた。客席では、大勢の人たちが高く両手を上げてクラップ。この会場に生まれた熱を一緒に高め合う、素敵な出会いが早くも生まれていた。

美しいギターの旋律に乗せ、藤巻亮太はゴールドトップのレス・ポールをストロークしながら、思いを語るように『日日是好日』を歌っていた。一つ一つの楽曲に、彼自身の惑い、揺れながらも前を向く思いが綴られている。『日日是好日』でも藤巻亮太は、悲しみに浸るのではなく、自分と前向きに向き合い、歌うごとに感情へ熱を加えながら歌っていた。言葉のひと言ひと言が胸へ届くたび、一緒に気持ちを明日へ向けたくなる。思いを真っ直ぐに歌う彼の歌声を通して、日日是好日に染まる気持ちを胸に覚えていた。

藤巻亮太のライブは、ソロとしての曲とレミオロメンの楽曲を巧みに織り交ぜて進んでゆく。美しいシンセサイザーの音色が流れだす。そこへお馴染みの旋律を藤巻亮太がギターで演奏。ドラムのビートが鳴りだすのに合わせて飛び出したのがレミオロメンの『雨上がり』だ。心地良く駆ける楽曲の上で、彼は空へ向かって力強く歌っていた。この日のフェスの天気は、「雨が降りそうだけど、なんとか持ちこたえた晴れ模様」。藤巻亮太のライブのときには、綺麗な夜空が広がっていた。まさに、『雨上がり』を歌うのに相応しい環境だ。彼が「雨のち晴れ模様」と声を響かせて歌うたびに、 気持ちが晴れ渡る。熱を放ちながら駆ける楽曲に合わせ、一緒に熱を感じあいたい。吹き抜ける歌の風がとても心地好い。

藤巻亮太の奏でるギターの音。その上で、彼が美しい遠吠えを上げるのに合わせ、演奏陣も音を寄り添えだす。音数の少ない優しい音色の上で、言葉を紡ぐように、彼は『オオカミ青年』を歌っていた。次第に演奏する音の数が増え、躍動しだすのにあわせ、優しい歌を響かせていた藤巻亮太も次第に思いの熱を加え、伸びのある声を麗々と響かせる。秘めた情熱を持った歌を胸に届ける。その歌声と姿に、気持ちが引き寄せられていた。
藤巻亮太
『「THANK YOU LIVE 2024」at 日比谷公園大音楽堂 2024.03.09』映像作品
2024年12月18日(水)発売
『「THANK YOU LIVE 2024」at 日比谷公園大音楽堂 2024.03.09』
初回限定盤(DVD+2CD):品番:VIZL-2398 / 税込9,350円
通常盤(DVD):VIBL-1156 / 税込7,150円
【ビクターオンラインストア詳細】
https://victor-store.jp/special/fujimakiryota2024