再び走り出したBRIDEAR、 ここから我が道を強引に、豪快に突っ走る!

BRIDEARが、8月22日にSHIBUYA Star Loungeで、「BRIDEAR LIVE 2026『Rebellion』」と題した無料公演を行った。「Rebellion」とは、反逆、反抗、抵抗を示す言葉。そこには、いろんな環境に抵抗してでも、改めて自分たちの手で道を切り開いていくと宣言する意志が込められていた。いや、そんな風に捉えながら、この日のライブに触れていた。

AYUMI(Guitar)

観客たちの高まる期待を背に、BRIDEARのライブは、身体を切り裂くように、エッジの鋭いスリリングなギターの音を突きつけた『Still Burning』から幕を開けた。冒頭から、KIMIと満員の観客たちによる熱い声のやり取りが繰り広げられていた。お立ち台に上がったKIMIは、全身に突き刺さる切っ先の鋭い音の刺激を背に、大勢の観客たちをけしかけるように、雄々しい声で歌っていた。途中にはHARUの叫ぶようなグロウルも挟みながら、最初からテンションの高い、しかも、奏でるたびに放熱する音の風を場内に吹かせ、この場を最初から熱狂や興奮が渦巻く景色に染め上げていった。間奏で繰り広げたAYUMIとMOEのギターソロも、気持ちを熱く掻き立てる嬉しい刺激だ。うなりを上げた演奏は、最初から高らかに燃え盛っていた。

KIMI(Vocal)

さらに『Braver Words』を通してBRIDEARは、切っ先鋭く、重く歪んだ音の礫(リフ)を次々と投げつけ、熱狂を求める観客たちを、自身の懐へぐいぐいと引き込み続けていた。メンバーも、ステージの上を左右に動きながら、激烈な演奏を次々と突きつける。AYUMIとMOEがギターソロを掛け合う様も、触れるたびに身体中の血管に沸騰した血を巡らせる。つまり、興奮せずにはいられなかったということだ。BRIDEAR、序盤からこの場の温度を、外の暑さ以上に上げていた。

MCでは、この日のライブが、2024年にリリースした、世界を視野に入れて制作した作品であり、理由があっていまだ配信されていないアルバム『Born Again』を収録順通りに再現する内容であり、その模様を映像として記録していることも伝えてきた。

超激烈なギターのリフが次々と襲いかかる。奏でたのが、アルバムのタイトルにも記された『Born Again』だ。終始攻撃的なギターのリフが鳴り響く上で、スケールの大きな世界を描き出す楽曲だ。攻めた曲調ながらも、KIMIの歌がエモーショナルだからこそ、その声を抱きしめたくて、場内から多くの手が突き上がっていた。間奏で繰り広げたハモリ合うツインギターの演奏も、胸をエモくさせる要因だ。抑揚したKIMIの歌に心惹かれながらも、その声に刺々しい刺激を与える楽器陣の演奏に、ずっと気持ちが奮い立たせられていた。

MOE(Guitar)

MOEのメロディアスなギターの旋律を合図に、その背景で楽器陣が雄々しい演奏を繰り出した。『Cult』を通してBRIDEARは、ときにグロウルした声の衝撃も加え、攻撃性満載の演奏と感情的な歌をミックスアップした姿勢で攻めてきた。この曲では、MOEのソロ演奏の妙味を多めに味わえたのも嬉しかった。巧みにブレイクポイントを挟みながら、楽曲はドラマ性を増していく。

HARU(Bass)

SEを挟みつつ、ここで、メンバーと観客たちが「WOW OH WOW OH~」と一緒に声を重ねあう練習をしていた。そのうえで、『Empty Mind』へ。変拍子を生かしたハード&プログレッシブな演奏と、KIMIの歌声が綺麗にシンクロしながら進んでいく。奏でるリフが印象深いのもあるが、そこに重なるKIMIの歌声も、楽器の一部のように感じることもあった。とはいえ、KIMIの歌声が抑揚とエモさを増すにつれ、楽曲がどんどん艶めいていく。曲が進むにつれて、エモさとメロディアスさが増幅していくようだ。そんなドラマチックな展開を描いたうえで、メンバーと観客たちによる合唱へ突入していった。いつしか、KIMIへ導かれるように、場内の人たちが「WOW OH WOW OH~」と大きな声で、心を一つにした景色を作り上げていた。

歪みを上げたMOEのギターの旋律が轟き渡る。-interlude-となるパートでは、リフレインするMOEのギターソロを合図に、その演奏を受け継ぐようにAYUMIもリフメロを繰り出すやりとりを見せていた。やがて、2本のギターがユニゾンでメロディアスな旋律を演奏し、この場に泣きのギターの音色を響かせた。そこへドラムのカウントを合図に、2本のギターがエモーショナルなイントロの演奏を奏で、『Scar of Reunion』へ。歌心を持った、いや、攻めた姿勢でありながらも、抑揚した歌で感情を揺らしていく楽曲だ。KIMIのエモい歌へ寄り添うように楽器陣も演奏を繰り広げる。2本のギターが目立ってゆくが、演奏のボトムを支えるHARUのどっしりとした、でも、唸るベースの演奏も、どの曲でも彩りを与える重要な要素となっていた。巧みに転調をしながら、ドラマ性を増していく展開もBRIDEARらしい。

ライブも後半へ。場内中から上がるメロイックサイン。観客たちの気持ちを煽るように、ギターのリフが鳴り響いた。『Real is Real』でBRIDEARは、挑みかかる姿勢をさらに強め、観客たちの身体を揺さぶり続けていた。身体を大きく揺らしてベースを演奏するHARUの姿も印象的だ。AYUMIとMOEも、ソロになるとお立ち台に上がって、演奏をしっかりアピールしていた。KIMIの歌声を彩るAYUMIのハモりも、凛々しい楽曲に彩りを与えていた。

高速でギターリフを繰り出す演奏も印象的だ。『Fight it Down』でも彼女たちは、挑む姿勢で歌や演奏を突きつけ、観客たちの気持ちをずっと騒がせていた。激しく攻撃的な中にも、歌心のある声が胸に届くからこそ、余計に感情がエモさを増し、興奮や高揚という気持ちが身体中を支配していく。

激しさを抱きながらも、さらに重厚さを増した演奏で、BRIDEARは観客たちを深く、殊更深く奈落の世界へ沈めていく。『No Angels』で見せた、HARUのグロウルと、インパクトを与える重量感に満ちた演奏。低音域の演奏とは裏腹に、高音域の声で高らかに歌い上げるKIMIの歌声も、この曲を印象深くしている要因だ。彼女たちは、観客たちをどんどんヘヴィネスな世界へ引きずり込んでいく。そのうえで…。

アルバムの最後に収録していた、2本のギターがユニゾンする演奏から始まる『Die Like This』へ。KIMIのタイトルコールを受け、2本のギターが攻撃的なリフをハモれば、リズム隊がタイトな、でも、疾走感を持った演奏を次々と繰り出していく。胸に心地よく響く、メロディアスで印象的なリフ、相反するように雄々しい声で言葉の礫をぶつけるように歌うKIMI。それぞれが、個性を発揮しながらも、一つひとつの個性が楽曲の中で巧みに重なり合い、ハードでドラマチックな世界を描き出す。まさに、最後に相応しい、この会場を熱気と興奮に満ちた景色に、BRIDEARは染め上げていった。

アンコールは、BRIDEARの顔となる楽曲を次々と披露してくれた。アンコールの頭を飾ったのが、『SCREAM』だ。超攻撃的なリフの応酬とHARUのグロウルから幕を開けたとたん、場内の人たちが頭をガンガンに振り始めた。この曲では、HARUのグロウルと掛け合うようにKIMIの歌声が響き渡る。サビでエモい歌を響かせるのに合わせて、場内から無数の拳も突き上がる。メロディアスな歌/グロウル/攻撃的な激リフという三位一体の攻撃を備えた演奏を通して、BRIDEARはふたたびこの空間を熱狂の景色に染め上げていった。

続く『Road』でもBRIDEARは、最初から歌声を高らかに響かせ、満員の観客たちへ、魂を揺さぶるリフや歌声の豪雨を降り注いでいった。曲を重ねるごとに速度も上がれば、激しさとエモさも増していく。その衝撃と高揚に、ずっと気持ちを奮い立てていたい。

『Pray』では、ド頭から煽るKIMIと叫ぶ観客たちによる、共に高く掲げた拳を突き上げ合う応酬が繰り広げられていた。すさまじい速度で駆ける演奏に乗せて、観客たちが声を荒らげ、拳を突き上げる。感情を揺さぶる激リフも印象深い楽曲だ。暴走する演奏に乗せて、今は、気持ちが沸き立つままに拳を突き上げ、騒ぎ狂えばいい。むしろ、ここからもっともっと熱狂のアクセルを力いっぱい踏み込んでいきたい。それくらいイキきった気分だ。

2本のギターによるメロディアスな旋律が大きく響き渡る。『IGNITE』の登場に、気持ちが高ぶらないわけがない。理性なんて言葉はとっくに消し去った。熱狂という感情に、BRIDEARが曲を重ねるごとに、さらなる熱狂を上書きしていくんだもの。重厚な演奏の衝撃と、雄々しくけしかけるKIMIの歌へぐいぐいと引っ張られるまま、拳を突き上げ、声を荒らげ、猛り狂ってしまえば、それでいい。それ以外に、一体何が必要だというのか。 

最後にBRIDEARは『Ghoul』を叩き付け、絶叫の飛び交う狂乱の景色を描き出していった。全力で腕を振り上げて煽るKIMIの姿も印象的だ。歌心を持った、強烈なインパクトを放つメロディアスでエモい歌にハートが騒げば、同じくメロディアスなリフを次々と繰り出す演奏に魂を奮い立てながら、BRIDEARが繰り出した歌の衝撃に嬉しくなるほどの興奮を覚えていた。

自分たちの覚悟を貫き、BRIDEARは本来の自分たちらしい姿勢を取り戻した。だからこそ、ここからの進撃が楽しみになってきた。

TEXT:長澤智典

《SETLIST》
  1. -SE-
  2. 1.Still Burning
  3. 2.Braver Words
  4. 3.Born Again
  5. 4.Cult
  6. -SE-
  7. 5.Empty Mind
  8. -interlude-
  9. 6.Scar of Reunion
  10. 7.Real is Real
  11. 8.Fight it Down
  12. 9.No Angels
  13. 10.Die Like This
  14. -ENCORE-
  15. EN1.SCREAM
  16. EN2.Road
  17. EN3.Pray
  18. EN4.IGNITE
  19. EN5.Ghoul

AYUMI(Guitar)使用楽器・機材紹介

BRIDEAR

BRIDEAR LIVE INFORMATION

BRIDEAR LIVE 2026
『Revenant Episode.I -Overturn The Doom-』

DATE:2026.10.12 (Mon・Holiday)
VENUE:吉祥寺CRESCENDO
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥5,000 / DOOR ¥5,500(+1Drink)

https://bridear.jp/community/board/6883681d998ed8486e63d1d6/post/6a66a75334dba861915bcf75


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