Photo by @sai_cho_823  TEXT:長澤智典

DEAD OR ALIVEな自分たちの生きざまを示したLittle Lilithの主催公演をレポート!!!!

Little Lilithが、3月18日(金)に渋谷DIVEを舞台に行った主催公演「Dead or aLIVE vol.2」。共演者に82回目の終身刑、MARKET SHOP STORE を迎えたこの日、Little Lilithはトリを飾る形で舞台に姿を現した。

背景の大きなスクリーンに映し出された映像に合わせて流れる壮麗なSE。その絵や音に導かれるようにメンバーらが舞台へ姿を現した。SEが轟音系の音に変わるのに合わせ、ヴォーカルのLILLYが登場。

この空間へリアルな轟音をぶち噛まそうと、Little Lilithのライブは新曲の『Graffiti』からスタート。ERIKAとSHIORIがお立ち台の上で演奏。激しく唸る楽曲に乗せ、LILLYが揺れ動く感情と歌声を重ね合わせるように響かせていた。激情した演奏とは裏腹に、歌声は歌詞に記した感情の揺れに合わせ多様な面を見せてゆく。心地よい緊張感だ。身体は熱を求めたいのに、意識は歌に惹かれてゆく。途中、ラウドな表情も見せながら、さまざまな感情の色を歌声と演奏を通して描くように楽曲は進む。熱を孕んだ幕開けが、とても刺激的だ。『Graffiti』は、今夏に1sEPとして発売になることが決定した。これからライブで多く披露してゆくので、楽しみにしていてもらいたい。

ヒステリックな音を撒き散らしながら、楽曲が一気に走り出した。Little Lilithは歌心を魅力に据えた疾走曲『Smoky Refrain』を歌いながら、感情のギアを次々とシフトアップしてゆく。とてもエモい楽曲だ。激しく駆ける演奏の上で、LILLYは振りまわされる女心を、揺れ動き、身悶えるままに歌いあげていた。曲が進むにつれ、次第に感情のボリュームも上がりだす。切なく壊れそうな想いも加えながら、LILLYは乱れる気持ちを示す色とりどりな声の色を塗り重ねていた。

『Smoky Refrain』は、リトルリリス時代から歌ってきた楽曲。激しさを増したLittle Lilithスタイルにバージョンアップした形で今後もライブでも披露し続けていくが、この日より会場販売を始めた1st Demo CD 『Rebuild』の中にも収録。心にグサグサと傷を付けるこの歌、ぜひライブや音源を通して触れてもらいたい。

エレクトロな音色がフロア中を包み込む。YUKIのドラム音を合図に、楽曲は一気にラウドな表情へ。飛びだしたのが、Little Lilithの1st Digital Singleであり、配信リリース中の『LadyBug』。“Girls Djent Band”というLittle Lilithとしての方向性を示した曲なのはもちろん、DEAD OR ALIVEな自分たちの生きざまを刻んだ楽曲だ。彼女らは、ここ(ライブ空間)で感情揺さぶる音を掻き鳴らし、歌い叫ぶ意味を知らしめるように『LadyBug』を突きつけてきた。挑む姿勢で、言葉を突き刺すLILLYのライムがクールだ。ラウドな面とエモーショナルな衝動をミックスアップ。これが自分たちの生きざまだと示すように、彼女たちは高ぶる感情を、破裂する音と絶叫と美声に変え、届けていた。

今回が、Little Lilithに改名後初の主催ライブ。MCでは、ここから突き進んでいく意思を詰め込んだ新曲の『Graffiti』を、この日に演奏したかったと語っていた。

毎日胸が痛くなるニュースが、嫌でも目と耳に入ってくる。わたしたちに心がある限り平和はこないんじゃないかと想像してしまう。誰かにとっての正義は、誰かにとっては悪かも知れない。自分は正しいと思っていても、それが誰かを傷つけることもある。光が見えたと進んだその先が、また闇だったりもするように、人の心は永遠に抜け出せないループじゃないかと思います。でもこの曲だけは、みんなの心の中に、骨の髄まで私たちの音楽を染み込ませ、身体の中で感じもらいたい」(LILLY)

エレクトロでヒステリカルなサウンドが、意識を混濁させる。奈落の底へどんどん落ちていくようなエレクトロなロックサウンドの上で、LILLYは『Thanatophobia』を唱えるように歌っていた。そこへ演奏陣が加わった途端、楽曲は一気に激情していく。いや、身体に痛い傷を付けるように、演奏が心を切り裂いてゆく。ヒリヒリとした感情だ。でも、その痛みを抜けた先には、きっと対極の感情が待っている。闇の中を抜け出し、輝きに満ちた世界へ飛び込むように豪快な音がフロア中に響き渡る。とてもダウナーでグルーヴィだ。この曲が、ここじゃないどこかへ意識や感情を連れてゆく。

痛い感情へ哀切な痛みを塗り重ねるように、Little Lilithはリトルリリス時代から届けてきた『』を歌っていた。耳心地好く跳ねた楽曲が身体を嬉しく騒がせる。LILLYの歌声も、演奏とシンクロするように軽快に跳ねている。でも、歌詞へ記した言葉が伝えてきたのは、負け惜しみのように強気で裏腹な感情。開き直るように、次第に感情を剥き出しに歌い奏でる演奏に刺激を受け、心は痛く揺さぶられていた。

ライブは終盤へ

Little Lilith

ONE MAN LIVE「Dystopia」2024.8.17開催決定!

Little Lilith ONE MAN LIVE 「Dystopia」
日程:2024/08/17(sat)
会場:六本木unravel tokyo
OPEN/START 17:30/18:30
出演:Little Lilith
料金:ADV ¥4,500/DAY ¥5,000(+1D)

チケット等詳細はLittle Lilithオフィシャルサイトまで
https://littlelilith.com/live/cbc4d0a3-055e-4559-bd64-a08a8c59548d

New Digital Single 「Hollow」 2024.3.31 Available.

________「灰色の世界」で、ずっと。
2024年3月31日、待望の新曲「Hollow」DROP。

https://linkco.re/p5t3B47Q

「METALLION Vol.78」にLittle Lilithが巻頭掲載!

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各メンバーを深く掘り下げたインタビューは必見。

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A4判 オール・カラー 96頁
2024年2月15日発売 定価1,200円(税込)

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